2007-01-31

還付申告 Return for refund

今年も税務署への申告時期が訪れ、昨夜はせっせと使っている会計ソフトの数値を国税局の申告ページのフォームに打ち込んでいました。

今年も還付止まりなので、プリントアウトした物をチェックし、税務署に提出するだけ。

還付は申告が早ければそれだけ早く帰ってくるので、明日、明後日にでも行こうかと。

使える控除範囲を最大限活用すべく青色申告しているけれども、アルバイト給与とパソコンワーク、合わせてもまだまだ控除枠は残っている。

けど、無理して、身体壊すのは嫌だし、歳のせいか、身体の障害のせいか、パソコンやりすぎのせいか、首筋の凝りがしんどいから今年もぼちぼちやっていこうかと。

以前、障害福祉の就労支援の集まりで、大阪市職業リハビリテーションセンターの方が「使える法案をうまく活用して下さい」と語られていたけれど、山ほどある法案、政策を活用するのはなかなか至難の業だったりする。

障害福祉のサポーターもその辺の行政の至らない箇所をフォローする体制になっていればいいのだけれども、なかなかおせいじにもスムースに行っているとは云いがたい面が多々あり、先の集まりでは地元サポーターが就労に関し、企業寄りの質問をして、「誰のためのサポーターなのですか?」と逆に大阪市職業リハビリテーションセンターの方に問われる場面などあったりした。

けれども、金回りがいいからなのか、接客意識が優れているのか、申告時期に税務署に詰めている税理士さんたちは納税者の立場に立ち、書き方などを教えてくれる。

「道路が社会の血管で、流れるお金が血液なら、自然に起こる貧血症」
と歌ったのは喜納昌吉だけど、せめて税理士さんたちくらいのゆとり、配慮は必要なのじゃないかと思う。

まぁ、今では大企業という肝臓の機能不全と酸欠でお馬鹿発言繰り返す政界脳みそだから、潜在的脳梗塞状態の社会かも知れないけれど、還付申告時期の税理士の親身さを見習って貰いたいもの。

  • ohmynews : 誰のためのサポーターなのですか?
    還付申告時期、税理士の親身さに人の触れ合いを感じる

雪かきにムクドリの声 It is starling's voice to the snowplough.

この冬の風景

この冬初めてのようなまとまった雪が降った。

なまった身体にちょうどよい量の雪をかいていると頭上のどこかからムクドリの鳴き声。

鳥の声に励まされながらの雪かきはなかなか乙な物。

昨年のスズメ大量死のニュース以降、鳥の声に敏感になりがちなのだけれど、今年はスズメ復活、叶うのかな?

穏やかな奇跡が続く事を国の御上、地元の御上、財界の御上、八百万の神様に願い、雪をかく。

遊べや、親のないスズメ

  • Ohmynews : 雪かきにムクドリの声、穏やかな奇跡が続く事を

2007-01-24

不都合な真実 AN INCONVENIENT TRUTH

映画『不都合な真実』

それほどの観客動員を期待できるとも思わないのに、公開シネマ・コンプレックスで一番大きいと思われる劇場で公開されていた。

案の定、客席は平日昼という時間もあるだろうけど、多く座る後部座席もまばら。

アカデミー賞ドキュメント部門にもノミネートの呼び声も「温暖化無知」のアメリカならではであり、起きている異常気象などの現象面から、「今の危機」を訴える。

経済と環境の天秤ばかり、環境が守られなきゃ、経済は成り立たない。

ほんのわずか大統領になった男、アル・ゴアの語るプレゼンテーションは温暖化の基礎講義を語り、排出ガスが少ない日本車が売れている事を例に挙げ、環境を守る経済を提示する。

二酸化炭素を悪者とした合衆国向けのプロパガンダ映画はお妾国家日本にも十分通用するとは思うけど、何か物足りない。

それは予告編で大挙流されていた戦争被害もの
グアンタナモ、僕たちが見た真実
ルワンダの涙
これらの先進国の加害性だろうし、インドネシア沖の大津波の具体例として、世界自然保護基金(WWF)でも報告されている珊瑚や海底森林などの「緑の防波堤」の乱開発などの環境破壊の問題も絡んでくるだろう。

それは「ダーウィンの悪夢」の警告でもお判りだろう。

ただし、ここまで先進諸国の責任を問い詰めれば、逆切れされる怖れもあるだろうけど。(笑)

忘れてはならぬ、負の世界遺産のご紹介で映画『不都合な真実』も語らなかった「不都合な真実」をお伝えしたい。
ゴーストタウン - チェルノブイリの映像

人間の生息可能な環境は気温10℃から35℃。二酸化炭素のみならず、便利さ追求の現代文明のバグを今一度、知って欲しい。

2007-01-23

それでもボクはやってない Even So, I Didn't Do It

映画『それでもボクはやってない』

「頭のいい人は騙されまいと人を疑う」

役所広司が劇中に語るこのセリフがこの映画のすべてであり、今の日本のすべてなんだろうと。

無罪と無実は別物となる司法制度は、無実なのに捕まえてしまった人に対し、国の面目にかけて、有罪のレッテルを押しつける。

「頭のいい人は騙されまいと人を疑う」の向こうには組織の落ち度を指摘すると「飛ばされる」恐怖があり、「頭のいい人」は保身を貫こうと「疑わしき物を罰する」

「知っちゃったから作らない訳にいかない」と制作釈明する周防正行は司法を裁くために映画を作る。

『硫黄島からの手紙』では影薄かった加瀬亮のキャラクターを活かした裁判劇は若者たちに「君もこうなるかも知れないよ」と云わんばかりに裁判のからくりを見せる。

セリフの応酬になりがちな裁判物で、周防正行が取った手法は敬愛する小津安二郎の人物の捉え方のような気もする。

俯瞰することなく、裁き、裁かれる双方の表情を追う姿勢は人を観ることなく、組織として裁くを良しとしたこの国のバッシング構造にまでメスを入れている。

来るべき陪審員制度がこの国家権力の落ち度を指摘できるのかどうか、それは「如何に人を見られるのか」という個人の感性の問題ともなってくるのだろう。

中原俊監督作『12人の優しい日本人』と合わせてみると尚、面白いだろうとも思う。

周防正行ディスコグラフィ

[1980s][1990s][2000s]

1980年代

1990年代

2000年代

  • 2007年 それでもボクはやってない Even So, I Didn't Do It
  • 周防正行 映画データベース
  • Ohmynews : 【映画】頭のいい人はだまされまいと人を疑う
    『それでもボクはやってない』が指摘した組織社会のおかしさ

2007-01-18

2006年度キネマ旬報ベストテン Kinejun Best 10 2006 column

米アカデミー賞より歴史あるキネマ旬報のベスト10が発表になったようで、まとめてみた。
2006年度キネマ旬報ベストテン

80年代半ばからそれまで年間300本は観に行っていた映画も観に行かなくなり、昨年、久々に10本を越える映画を劇場鑑賞した。

ベスト10を見ていくと、日本映画ではヒット作より自主制作の映画が多く並んでいて、観に行きたいと思いつつ、見逃した映画がランクインされている。

地域格差を題材にした物、心の空洞を描いたものなど、今日的な映画が並ぶ。僕が観たのは黒木和雄監督遺作の『紙屋悦子の青春』だけ。

卓袱台にみる戦争の風景 映画『紙屋悦子の青春』

外国映画は案外観ており、上位6作を観ている。
イーストウッドの硫黄島二作は評価しすぎとも思うけど、今の国際情勢ではしかたないのかなと。

『グエムル』は環境問題を怪物に託した映画だけれど、『ウルトラQ』ばりに環境問題を脅して欲しかった。(笑)

ランクでは4位、5位、6位となってしまったけど、それぞれ、ゲイセクシャル、アイルランド、天皇というマジョリティに苦悩するマイノリティの描き方が北朝鮮化するナショナリズムの時代、大切なのだろうと。

札幌で再上映専門のミニシアターを運営する蠍座さんのリーフレットでチェック漏れの名画を知るこの頃だけど、「煙草、酒、銃」の3つの”悪の枢軸”を抱えるアメリカを皮肉ったという『サンキュー・スモーキング』は観てみたい気がする。

今の日本ならさながら、自虐的とそっぽむくだろうけど、意見対立を明確にするアメリカはやはり面白いのかも。

日本にも石原慎太郎がエゴむき出しの特ダネ至上主義の新聞記者を演じた『危険な英雄』なんていうのがあるけれど、その後の慎太郎氏を観ているようでむかついたけれど、毒ある映画こそ今、必要なのかなとも思う。

今、期待の映画は「ダーウィンの悪夢」

オフィシャル・サイト
日本語サイト
仏語/英語/独語サイト

2007-01-17

2006年度キネマ旬報ベストテン Kinejun Best 10 2006

2006年度キネマ旬報ベストテン

日本映画


  1. フラガール Hula Girls

  2. ゆれる Sway

  3. 雪に願うこと What the Snow Brings

  4. 紙屋悦子の青春 The Youth of Kamiya Etsuko

  5. 武士の一分 Love and Honor

  6. 嫌われ松子の一生 MEMORIES OF MATSUKO

  7. 博士の愛した数式 The Professor and His Beloved Equation

  8. 明日の記憶 Memories of Tomorrow

  9. かもめ食堂 ROUKALA LOKKI

  10. カミュなんて知らない WHO'S CAMUS ANYWAY?
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外国映画


  1. 父親たちの星条旗 Flags of Our Fathers(2006年 アメリカ)

  2. 硫黄島からの手紙 Letters From Iwo Jima(2006年 アメリカ)

  3. グエムル 漢江(ハンガン)の怪物 The Host(2006年 韓国)

  4. ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain(2005年 アメリカ)

  5. 麦の穂をゆらす風 The Wind That Shakes The Barley(2006年 アイルランド/イギリス/ドイツ/イタリア/スペイン)

  6. 太陽 Solntse(2005年 ロシア/イタリア/フランス/スイス)

  7. カポーティ Capote(2005年 アメリカ)

  8. グッドナイト&グッドラック Good Night, And Good Luck(2005年 アメリカ)

  9. クラッシュ Crash(2005年 アメリカ)

  10. マッチポイント Match Point(2005年 イギリス)

復興節 Fukobushi

大工哲弘さんの2枚目のジンタアルバム『ジンターナショナル』は今日でちょうど12年になる阪神淡路大震災への応援の意味を込め、作られたアルバム。

震災直後、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットが被災地神戸長田で激励ライブを行い、大正の関東大震災の時に歌われた『復興節』で、「東京の永田にゃ金がある。神戸の長田にゃ歌がある」と歌い変えていたが、大工さんの歌はオリジナルの歌詞。

家は焼けても江戸っ子の
意気は消えない見ておくれ
アラマ、オヤマ
たちまち並んだバラックに
夜は寝ながらお月様眺めて
帝都復興、エーゾ、エーゾ

添田さつきの助け合う日本庶民の逞しさを歌った歌は「勝ち組」などと格差を誇る美しくもない今の日本人とは大違いの大衆ソング。

この後、日本はきな臭さが漂いはじめ、愛人のいちもつを切り取った阿部定事件など血生臭い話の後、戦争への道を歩む。

大工さんのインターネットラジオにて「復興節」(MP3「復興節」)は聴ける


同じアルバムに入っている高田渡「生活の柄」(MP3「生活の柄」)は沖縄の歌だそう。

2007-01-10

沖縄を返せ Return Okinawa.

沖縄返還運動の頃、全司法福岡高裁支部が作詞し、創作コンクール大衆投票でも第1位に入選したこの曲をご存じだろうか?

僕が知ったのは大工哲弘さんの『ウチナージンタ(OKINAWA JINTA)』というアルバム。

九州(日本)がアメリカに対し歌った歌を、今(1990年代)、沖縄人がジンタをにバックに「沖縄を返せ」と歌う。

固き土を破りて 民族の怒りに燃える島 沖縄よ
我等と我等の祖先が血と汗をもて 守り育てた 沖縄よ

我等は叫ぶ沖縄よ 我等のものだ沖縄は
沖縄を返せ (返せ) 沖縄を返せ

嘉手納基地B29墜落の思い出話を語る古謝美佐子さんのミニアルバム『黒い雨』ともども忘れてはいけない事。

2007-01-09

西郷隆盛 娘です I'm a Saigo Takamori's daughter.

一かけ二かけて(西郷隆盛 娘です)

「一かけ二かけて(西郷隆盛 娘です)」という歌をご存じだろうか?大工哲弘『ジンターランド』で歌われる童歌で、九州地方の恨み節として、様々な結末の歌詞の中には、敵討ちなどという物騒な事を歌っているものもあれば、じゃんけんで負けたら、西郷さんの幽霊に叩かれる歌もある。

西南の役の遠因と云われる西郷隆盛の征韓論も朝倉啓司さんの著書『遊歌遊侠』で朝鮮武力開国ではなく、開国を勧める遣韓使節として自らが朝鮮に赴くことであり、むしろ遣韓論という話もあり、味噌糞一緒に始末した明治政府への恨み節が西南の役を招いたようでもある。

国家を守るために、国土、国民をあざむく権力思考とはやはりじゃんけんを挑んだ方がいいようです。

一掛け 二掛けで 三掛けて
四掛けて 五掛けて 橋を架け
橋の欄干 手を腰に
はるか彼方を 眺むれば
十七八の 姉さんが
花と線香を 手に持って
もしもし姉さん どこ行くの
私は九州 鹿児島の
西郷隆盛 娘です
明治十年の 戦役に
切腹なさった 父上の
お墓詣りに 参ります
お墓の前で 手を合わせ
南無阿弥陀仏と 拝みます
お墓の前には 魂が
ふうわりふわりと ジャンケンポン

2007-01-07

よいお年を A HAPPY NEW YEAR

「A HAPPY NEW YEAR」は「よいお年を」という意味で、本来年賀状には不適切であるらしい。

云われてみるとそうなんだよなぁ。
海外はグリーティングカードでクリスマスと年越しのご挨拶をするから、「A HAPPY NEW YEAR」なんだそうで。

ひとつ賢くなった年明けです。(笑)

2007-01-01

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情報

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洋画

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年賀 New Year's Greetings

JANJANオーマイニュース
ライターとして記事投稿を続けた昨年。

自分が身につけた知識が
何かの役に立てば
猪突盲進
狂犬の眼に真っ直ぐな道に
ならぬよう

I Love the Earth 2007年元旦