2007-12-31

大晦(おおつごもり) New Year's Eve

変な夢二本立てで迎えた大晦日。

一本目は母が物干しに洗濯物をかけていると、風で煽られ、母も遠くの大きな池まで飛ばされ、助けに行く話。

二本目は仕事で出かけ、地下鉄駅で駅員が出口を封鎖しているから出られないと云うので一悶着している話。

おそらく身体の疲れから来るものなのだろうなぁとふと思う。

朝は正月2日に返さなきゃならないレンタルビデオの残り一本を観て、気ぜわしい年明けを避けるために、ビデオを返しに行き、年越し用のビデオを借りてくる。(笑)

帰宅後、オーマイニュースに新たに記事が掲載されたのを確認。

ついでだから、今年一年のオーマイニュース掲載リストを整理してみる。

夜もブログの年越し作業とか、新しい映画のページの構想とかに時間が取られそう。

思っていたより、穏やかな大晦なのでまずは一安心だけど。

Yahooのバナータイプの広告掲載許可も得られ、来年はウェブ広告で左うちわといきたいけれど、まずは変な夢にうなされないよう、平穏を願いつつ。

皆様もよいお年をお迎え下さい。

2007-12-30

あ・うん a-hun

飛行機事故で亡くなった向田邦子が10年のライフワークとして、取り組み始め、志し半ばで絶筆したドラマ「あ・うん」。このNHKドラマも何故かDVD化されていない。

やはりレンタルで、「あ・うん」「続あ・うん」を借りてきて、観ている。

「狛犬さん、あ・うん。」で知られる物言わなくとも互いの心が通じ合い、魔物を内に入れない形相は仏門の仁王さまにも描かれるもので、インドのサンスクリット語の最初の音である「あ」と口を開いた阿形(あぎょう)と最後の音である「うん」と口を閉じる吽形(うんぎょう)が一対として、平穏を守るとされる逸話からこの物語は成り立っている。

時代は戦争前の日本。サラリーマンの夫婦とそこへ足繁く通う友人とが、その奥さんを巡るプラトニックな三角関係が弥次郎兵衛のような具合で均衡保たれ、それぞれ狛犬さんのように奥さんを守っている。

軍需景気で羽振りのよい友人は女癖が悪いけど、奥さんの前では従順な下僕であり、旦那さんもまた、その気持ちを知りつつも、素知らぬふりで、亭主気取りで友人をもてなす。

疑いを口にすれば、何もかも壊れる事を知っているから、互いに気持ちを口にせず、だからこそ保たれる平穏な家庭。

作家・向田邦子がこだわり続けた「幸福」の形を最も端的に示したこのドラマは話が進むに連れ、戦火の足音が小市民の家庭にも迫ってくる。

「阿修羅の如く」「冬の運動会」など幸福と争いの背中合わせで、これ以上口にすると何もかも壊れてしまう事を判っている人間達がそこで自制し合う「幸福」論は、今の世の中、思い返すべき事なのかも知れない。

  • OhmyNews : 映画特集 『あ・うん』 云わぬが花の幸福論

2007-12-29

今日から大荒れ The weather rages from today.

  • 画像 : おとうと
  • 画像 : 天使の詩

「泣ける映画」で日記を書いていたら、何故か、画面更新され、文章かき消された。

むかつき、書くのをやめ、まずは腹ごしらえと朝飯を食いながら、新聞を読むと「今日から大荒れ」の大見出し。なんかの広告みたい。(笑)

外は時季はずれのみぞれ雪。明日にはこれに風が加わるそうな。

日頃の行いが悪い20年来の付き合いある後輩との飲み会の今夜は大丈夫かいな。

そんなこの頃、「泣ける映画」としてレンタルビデオで借りて観たものを三本ご紹介。

一本目はまだ少年の面影があるキムタクの『おとうと』(1990年4月30日、TBSドラマ)。作家の幸田露伴の次女、幸田文の原作のドラマ化で、市川崑監督川口浩主演、山根成之監督郷ひろみ主演、それぞれ名作だけど、キムタクの『おとうと』もなかなかいい。斉藤由貴のお姉さんも味がある。継母に馴染めない弟を気遣う姉の献身ドラマ。

二本目は『天使の詩』(1965年、イタリア映画)。お母さんが亡くなり、お父さんから「お兄ちゃんなんだから」と過度のプレッシャーかけられる男の子が我が儘な弟の面倒を見るお話で、まだ甘えたい盛りなのに甘えられないお兄ちゃんが亡くなったお母さんの声が吹きこまさったテープを見つけ、貪り聴くシーンは涙してしまった。この映画を観た頃、同じ心境だった事も記憶の底にあるからなのかな。

そして、三本目は『汚れなき悪戯』(1955年、スペイン映画)。生まれてすぐに母を亡くしたマルセリーノ坊やは12人の牧師のお父さんに育てられるけど、ママに会いたい気持ちが強い。キリスト教臭さは多分にあるけれど、あどけないマルセリーノ坊やには泣けてくる。

それでも生きる子供たちの姿を思い起こさせる映画たちは「大人が観る絵本」だろうし、荒れ狂うと予想される年越しの夜、未来の大人たちの事を思い返すのも一考かと。

賽の河原の石積み遊びする水子、間引き子、めくらの子の石を蹴散らすオトナにだけはならないように、よい年を迎えたい。

汚れなき悪戯』はパブリックドメインなのか、字幕なしですが、全編Youtubeで観られます。ここでは有名な主題歌が聴けるパートをご紹介。

あなたの「泣ける映画」はどんな人たちの生き様が描かれてますか?

YouTube - marcelino pan y vino 4-9

2007-12-28

年越し準備 The old year out preparation

今日は今年最後の金融機関の営業日でもあり、混雑避けるため、朝から郵便局へ足を向け、年越し資金のお金をおろし、ついでに来月で期限が切れるのに切り替えの新しいキャッシュカードを送ってこない事を問い合わせにしに行きました。

郵政民営化で、クレジット会社との提携が終わり、一枚のカードでキャッシュもクレジットも使えたものが、それぞれ別なカードになると知らせを受けたのが、確か先月の事。

クレジット会社の方からは新しいカードが送られてきたけれど、ゆうびん銀行からは連絡も何もなく、年を越したら忘れそうなので、まずはコールセンターに問い合わせてみたのだけれど、建前論ばかりで、肝心の手続きの話を教えてくれず、「じゃ、郵便局に問い合わせればいいのですね?」と問い返しても言葉濁すだけ。

責任問題やら、詐欺事件やらで慎重対応になるのは判るけど、バーチャルがデフォルトになってしまった今の世の中、手続きの話も教えてくれないのなら、コールセンターの意味なんかないのにね。(笑)

そんなこんなで、話の通じないコールセンターとやりとりしてもしかたないので、近所の郵便局へ出向いたのだけど、本人確認やら、切り替え後の現金引き出しで、窓口でも暗証番号を使うかどうかなどのオプションの設定事項が多くあり、これまた、カード発行の手間賃稼ぎなのだろう電子マネーと組み合わせれば、早くカードが作れるとの勧誘だの、手続き作業も余計な時間を費やしてしまう。

幸い、郵便局はまだそれほど混雑していなく、混雑のイライラ感がなかったのが救いだけれども、多様化し、セキュリティ確保が難しくなる昨今、事務手続きもどんどん煩雑化していっているのだろう。

人手減らして対応処理しなければならない日本企業の体力不足は行列の出来具合で、判断できるのかも知れない。

帰り道の銀行ATMは長蛇の列。閑古鳥より救われるという楽観思考もあるけれど。

  • OhmyNews : 年越し準備で金融機関に行きました

2007-12-27

年末大荒れ The weather at the end of the year rages.

曜日の感覚を失ったこの頃、週末土曜日は二つの低気圧が合体し、日本海で猛烈に発達、南風が強く吹き込み、気温は高く、雨が降るとか。

もう20年来、年末に集まっているアルバイトで一緒だった奴らとの飲み会の日に何もこんな最悪な嵐が来なくても。

一晩遅れて、来ないかな。

年末大荒れが、来年の厄払いになるといいけど、年明けは気温高めの日々が続くようで、湿ったドカ雪なんかになっても欲しくない。

人が自然に配慮しなければ、どんどん壊れ、自然治癒も働かなくなる。

環境サミットへ向けてのばらまき予算も結構だけど、人の力は自然の力に対して、無力であると悟らなければならない。

「朋、遠方より来たる、また楽しからず哉」

そのささやかな幸福を忘れた時、破壊された自然が牙をむき、生きる苦しみを味合わせる。

あるがままなのが自然。

2007-12-26

遷都議論 Relocation of the capital discussion

東北地方の地震で東京も揺れたそうだけど、東京一極集中って大丈夫ですかね?

ずっと言われ続けている東海地震の想定域でも「地震活動活発に」という国の判定会意見も出されたようですし。

昔、政治と経済の分立を目指し、アメリカ、ワシントンとニューヨークなどのように東京からの遷都議論がなされていた事があったけど、財界の資金出しぶりで潰れた事もある。

確か長野と並んで、苫小牧も遷都候補に挙がっていたはずで、温暖化の時代、政治議論をするには北海道は良さそうな気もするのだけれど。

今思えば、遷都議論の時に国民負担ではなく、財界からの資金提供を求めたあの頃の政治にはまだ未来的展望があったのかなと思うけど。

出し渋った財界のお陰で今の東京があるのだから、災害軟弱の政治体制の責任は財界にあるとも云えそうですし。

遷都議論の時はまだ子供だったから、実のところどうだったのかと気にはなりますけど。

  • OhmyNews : 遷都議論

2007-12-25

サンタクロースからの贈り物 Present from Father Christmas

コメント返信したものをちゃんと書き直し。

クリスマスイブの日、マクドナルドで昼を食べていると、隣の席に制服姿の女子中学生達が座り、食事しながら、にぎやかな会話がはずんてました。

「大きな地震が起こんないかな。」と突飛な事を云うひとりに、他の女の子が、「なんで?」という風に「地震が起きたら、火事になるジャン」と突っ込みを入れると、その子はしどろもどろに「火事は起こんなくってさぁ」となお、わかんない事を喋り、「大きな地震が起こって、みんな学校に避難したら、同級生みんなのパジャマ姿が見られるのになぁ。ねぇ。見たくない?」と話しかけると、「別に見たくないけど」とシニカルな返答を話に付き合った女の子が答えていた。

物騒な発想ながら、中学生らしい可愛らしい願いだなと横でハンバーガーを頬張りながら思いつつ、気持ちのゆとりなのか「修学旅行で同級生みんなのパジャマ姿は見られるよ」と心の中で返事をしちゃいました。

学生の修学旅行の時、男の子、女の子、入り乱れて互いの部屋に遊びに行き、先生に叱られたっけなぁと、遠い昔を思い返しもし、突飛で物騒な発想をする女子中学生たちは自分の若い頃とそんなに変わらないのだろうともふと思ったりした。

「ねぇ、携帯でネットに繋げられる?」突如、向こうの席から声をかけられ、振り向く女の子は、とっさに「ううん。家のパソコンだけ」と答え、「ビックリしたぁ。あんなところで、話聴いていたんだぁ」と相棒に同意を求める。

女子中学生たちの自然な会話はサンタクロースとなり、遠い昔の想い出を持ってくれました。

そう思える気持ちのゆとりにまずは感謝なのかな?とも思うけど。

  • OhmyNews : 大きな地震が起こんないかな

2007-12-24

クリスマス・ソングを歌うように Sing the Christmas song.

時節柄ネタをひとつ。

クリスマス・ソングというものが結構好きで、クリスマス・アルバムなんて結構コレクションしていたりする。

その中で、やはり面白いのはクリスマス・ソングのオムニバス・アルバムで、黒人ゴスペルの名演を集めたPヴァインレーベルの『ゴスペル・クリスマス』は神聖な歌声に平穏な時を感謝し、聖夜の安らぎを味わったもの。

ゴスペル・クリスマス

この手のオムニバスはオリジナル音源の使用権の関係があるから、すぐに廃盤になってしまうので、今はオークションなどで捜さなければ見つからないけれども。

もうひとつのクリスマス・アルバムをあげるなら、世界中のクリスマス・ソングを集めた『オール・アバウト・クリスマス』。

オール・アバウト・クリスマス

アメリカはもちろん、北欧から、カリブ海、アフリカ、フィリピンに至る世界中のクリスマス・ソングが聴け、北半球は「ホワイト・クリスマス」なら、南アメリカのコロンビアは打ち寄せる波のような地元のリズム、クンビアで「黒いクリスマス」で、南半球は夏真っ盛り。

クリスマス商戦たけなわを皮肉ったキャッシュ・レジスターで奏でられる「グリーン・クリスマス」は冗談音楽のスタン・フリーバーグなら、トリニダードの米軍からの贈り物、ドラム缶のフタで奏でられる「ジングル・ベル」はすさまじいドラムの音色。

買い逃し、今も心残りなのが、ザ・ピーナッツ、クレージーキャッツなどのクリスマス・ソングを集めた『メリー、メリー、クリスマス』

メリー、メリー、クリスマス

「クリスマス・ソングを歌うように、今日だけ愛してよ」と歌う中島みゆきのライブアルバム『歌暦』(1987年)なんかも想い出深きもので、昼の時間が一番短い冬至の時節にもあたる日本でも、クリスマス・ソングはその節目を告げる「人恋歌」として広く親しまれているのだろう。

  • OhmyNews : 世界に時の節目を告げる「人恋歌」たち

2007-12-23

死は刑である The death is a punishment.

毎日新聞の世論調査で、奇妙な果実のアメリカ、自己制裁の中国と並び、死刑制度「存続すべき」が9割ですかぁ。

司法判断に重きを置きつつも、国の都合で揺れ動くセーフティネットの削減もまた「死は刑」にならぬ事を願いたい。

貧困の凶悪犯、富裕の貧者狩りはアメリカ、中国のみならず、戦後日本の凶悪犯罪の常套句であり、ジャパニーズ・マフィアやら商業右翼にストリート・チルドレンを送り込み、鉄砲玉として使い、世界にその名を残す国民総中流の昭和元禄を築いた歴史もあり、貧困下の疫病蔓延も最小限で阻止しえたのに。

スラム街を持たない国日本もいよいよスラムを作り出すのだろうか?

物騒な世の中、職場合理化で年内で手薄になる警備もあると聴く。

国民のわずか二割しか本当の富裕層がいないこの国の世相はもしかすると犯罪社会を望んでいるのかも知れない。

  • OhmyNews : 死は刑である

2007-12-22

パニックの牽引者達 People who become cause of a panics

旧防衛庁 ゴジラの対処を研究していたとかいうニュースを目にしたけれども、お役人もまた怪獣を含む未確認物体から想像力を働かすのだなぁと思った。

しかし、その怪獣達の発生元となった、例えばゴジラなら原水爆のような問題は事がやっかいになるから触れないで、大怪獣ゴジラという臭いものをやっつける研究しかしないいのだろうなぁとも思う。

パニックブームの流れを追っていくと、そのルーツは戦争物になるそうで「鬼畜米英」が原水爆に安眠を妨げられたゴジラや自然破壊で怒り狂うモスラガメラという正当な流れがあり、その後、ヒッチコックの『』やマイケル・ジャクソンの歌で知られた大量のねずみが襲う『ウィラッド』『ベン』などの小動物パニック、『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』『日本沈没』などの災害パニック、『復活の日』などの細菌パニック、『デイ・アフター・トゥモロー』などの気象異常パニックと、現代文明への警告がメインとなっているのに、お役人の発想はいつまでも机上会議にすぎない。

知り合いで、私服で現金輸送の警備をしていた奴が、「もし、強盗に襲われたら、死にたくないもの、そりゃ逃げるさ」と語った話も思い出すけど、誰も貧乏くじなど引きたくはない。

問題究明を議論せずに人間心理を札束で動かせられると考えるエリート発想こそがもしかするとこの世のパニックなのかも知れない。

2007-12-21

「習うより慣れろ」というけれど Though it says to "It makes learning a custom."

親機もコードレスだった古い電話機が接触不良となり、新しい電話機に買い換えたのだけれど、親機もコードレスは見あたらず、コードレスの子機が二台ついた電話機を購入したのだが、使い慣れない母はコード付きの親機の受話器を取り、利用している。

腰の悪い母を気遣い、長話になった時にソファに移れるようせっかく買った物を買った時に使いこなせなければ、永久に使いこなせなくなってしまう。

根気よく母に説教すると、ボタンが小さい、文字が見えにくいなどのクレームを並べ立てる。

「慣れなきゃダメだって!使い方なんて覚えちゃえば、慣れで使いこなせるんだから。」

最も簡単な使い方を教え、電話帳機能で電話をかける方法も教えておいたけれど、果たして母は使いこなせるか気に掛かる。

迷惑電話とかキャッチホンとか、ハンズフリーとか、あればそりゃ便利だろうけど、基本機能をまずは覚えなきゃいけない今の家電機器には、まだ若いと思っている僕でもうんざりする事がある。

どこかのパソコンOSやOffice製品のようにバージョンアップするたびに基本操作を覚えなきゃならないご時世、多様化する製品に標準規格の方が暫定的に対応しなければならないほどに乱れているようでもあるけれど、「人は年老い、出来なくなる」という永遠のテーゼを忘れないでねと願いたくもなる。

自分たちの売る製品なんか使いたくないと言うなら、話は別だけど。

  • OhmyNews : 「習うより慣れろ」というけれど

2007-12-20

年賀状 New Year's card

やっとこ年賀状を印刷し終えた。

年明けのご挨拶は年明けでもかまわないのだろうけれど、そこは日本人。(笑)年末行事の一環として、これをすまさなきゃ年越せないと思ってます。

しかし、昔は一枚一枚手書きで添え書き書いていたけど、今はパソコンで印刷して、送るのみ。

それすら大儀になっており、去年の年賀状の整理も出来ていないのだから、我ながらその場しのぎの快楽主義に流されているなとつくづく思うわけで。

住所録は一応整理しているけど、はがきに宛名印刷をすると「あ、こいつ、奥さんと別れたんだっけ」とか、「こいつは仕事辞めて、札幌に帰ってきたはずだけど宛先判らないよなぁ」とか、無駄な印刷が見つかるもの。

年の暮れにそんな友達の近況に思いを巡らすのも年賀状があるからなのだろう。

社交辞令のお付き合いなんか全然ないから、そう思うのかも知れないけれど。

ここ数年よく云われるはがきとメールの年賀状の使い分けもやりとりする相手が高齢になるほど意味ない議論でもあるだろうし。

年々、届く喪中の内容も父母から兄弟に移り変わり、自分の年頃にも気がついたり出来ますし。

メールの年賀状は後々、残らないような気がして、こんな感慨を抱く事はないのだろうけれども。

  • OhmyNews : 年賀状、印刷し終えた

2007-12-19

手押し信号機、どちらを押しますか? Which of the signal that changes it pushing by two hands is pushed?

うちの近所の手押し信号機は何故か二つ取り付けられています。

ひとつにはハンディマークが付いており、添え書きの看板には「横断に時間のかかる方は押しボタンを押してご利用ください。青信号が通常より長くなります。」

あなたならどちらを押しますか?

車社会へ気配り、青信号が通常どおり短い時間の黄色い箱のボタンを押すか、安心して渡れる青信号が通常より長くなる白い箱のボタンを押すか。

健康な方にも不自由な方にも嫌みとも取れる手押し信号機は税金の無駄遣いでもあるような。

きっと取り付けた警察は実際に手押し信号機を使った事がないのでしょうね。

JR駅前向かいにある市立病院へ渡る交差点がようやくスクランブル交差点に変わったとニュースで報じられた札幌、都心などのショップ街はとっくにスクランブル交差点なのに、病院、学校のまわりは予算の都合上、信号機もつけられないという話もあり、この信号機、経済優先の政令指定都市の象徴と見る事が出来るのではないかと思うのだけど。

ボタンが二つある手押し信号機

  • OhmyNews : 手押し信号機、どちらを押しますか?

2007-12-18

DVD復刻事情 Situation of Digital remastering

だいぶ前に映画データベースサイトに書き込んだ作品コメントとしてDVD復刻でぼろくそに批判した映画会社からの足跡がうちのブログページのアクセスログに残っていた。

DVD復刻に関してはアメリカ企業の直訳字幕とか、きれいなマスターフィルムを捜さずに、状態悪いフィルムでのデジタル・リマスターなどの手抜き報告がネットの映画関連サイトにあふれており、復刻すればいいんだろう的な付け焼き刃的なものも多いという。

企業名、作品名は伏せておくけど、本当、まともな仕事をして欲しい。

以下、書き込んだ内容をここでもご紹介しておく。

聴くところによると単品DVD発売される物は、デジタルリマスターされた様子もなく、フィルムの傷みの修復はおろか、使われているマスターフィルムもあまり状態の良いフィルムを使われていないとか。

映画を知らない素人会社じゃあるまいし、天下の大手映画会社が国宝級のこの映画のDVDを単なるフィルムコピーで発売する恥さらしはやめて貰いたいもの。

日本の文化レベルが問われかねませんよ。

2007-12-17

職場意識 Office consideration

職場の親睦会も一年の中の最大イベントである忘年会をすませ、年明けの総会を残すのみとなった。

昨夜は忘年会の反省と総会に向けて、次期役員として、続けて役員をやれるかどうかの意思確認の会議だったのだけれど、この一年、職場仲間の親睦を深めるために動いてきて、落ち度は指摘するけど、親睦会に対して、積極的に参加しようとしない職場仲間の内面を見てしまった役員メンバーの「これ以上人間不信になりたくない」という意見が飛び交い、残留意志を示す人がわずかしかいなく、波乱の会議となってしまった。

職場環境としては、企業内の合理がより鮮明となり、動乱になる事が必至な来年であり、職場仲間の仲間意識が試される時期なのに、職場で「長」クラスの役につく人たちは「仕事」には熱心でも、「親睦」には関わりたがらず、「平」クラスの人たちも仕事場という割り切りが強く、「仲間」という事になると二の足を踏んでしまう。

「親睦会」の役員だけがやきもきしてやれレクリエーションだ、やれ忘年会だと準備しても、参加し、喜ぶお客になるだけで、漕ぎ手の役員にはなろうとしない。

「リセットとして、現状を総会で議題にかけたら」という過激意見も出るけど、「そうしたところで、委任状が大半占める総会でどれだけ議論となるか」と、逃げるに逃げられなく3年越しの会長を任された方は思案に暮れる。

職場で仲間意識を失ったら、経営側の思うつぼである事は目に見えているのに、職場ではその場しのぎの上司へのご機嫌取りやら、仕事の出来不出来の足の引っ張り合いをする。

右肩上がりの時代ならば、競争社会になり得たかも知れないけれど、今は右肩下がりの合理化時代、蹴落とした人間の分だけ、仕事を負わされる羽目になり、更に合理化進んだり、体調壊せば、お払い箱が目に見えている時に仲間意識持たざるは畜生道にも劣る諸行じゃないのかなと。

「スト破り」は「スト」をすると生活できない貧しい人間がやる事という話を聴いた事があるけれど、心の貧しい人間が多くなってきた現代社会の陰湿さを見るようで寂しい想いをした。

世界に例を見ない国民層中流社会を生み出した日本の誇りはどこに行ってしまったのだろう。

まずはあきらめずによりよい職場意識を作り上げる働きかけをしなければならないのだろうけれども。

  • OhmyNews : 「これ以上人間不信になりたくない」のだけれど

2007-12-16

多機能 Multifunction

テレビ、電話と機器の取り替えを行い、新しい機械の使い方を覚えているのだけれど、どんどん多機能化する機械の取扱書で知りたい事が書かれていないのに閉口する。

J-COMのチューナーでは、アナログの時は単に、チャンネル選局の機能しか持っていなく、電源オンオフが受信に影響を与える事がなかったのに、デジタルに変わるとチューナーが受信制御の役割を果たしているようで、電源オンオフで番組も見られなくなる。

録画予約などではいちいちチューナーでも予約設定しなければならず、録画機器の予約と二重に設定する手間があるらしいのだけれど、単にチャンネル変更、電源オンオフだけなのだから、下手な制御をなくすようにすればいい話と思うのだけど。

まぁ、それはいいとして、一番困ったのが、チューナー側での録画設定で、電源オンオフの仕様が全然書かれていない事で、録画予約したら電源オンオフがどのように動作するかが判らない。

チューナーから録画機器を操作する機能もあるため、それを使う使わないでも変わってくるようなのだけど、操作性を複雑にしてしまったが為の説明不足のように思う。

結局、試験的に録画予約して、電源オフにした状態でどのように動くか試験をしてみて、仕様を確認したけれど、やはりこれは不親切としか言いようがない。

似たような事が電話機にもいえて、多機能を優先したが為に説明不足になる例が多々あり、基本操作にもっと親切な説明が欲しいとつくづく思う。

切り替えたJ-COMフォンもIP電話という事で、メリット、デメリットなど気にもなり、頭悩ます事が多すぎませんかね。

2007-12-15

オークション出品業 Trader who exhibits in auction

先日、ビデオデッキをヤフオクで落札し、連絡取り合い、地元の業者と判ったので、取りに行っても良いかと問い合わせたところ、OKを頂いたので、さっそく伺ってみた。

住所を頼りに最寄り駅を降り、見回すと普通の一軒家の二階の窓にそれらしき広告のような文字が書かれている部屋を見つけ、入り口が判らず、電話をしてみると窓から人影が見え、一戸建ての勝手口のようなドアが開き、取引相手らしき若者が顔を出した。

挨拶そこそこに、さっそく取引を始め、裸でビデオデッキを差し出すので、歩きでもあったし、袋に入れて欲しい旨を言うと、二階に上がり、手提げの紙袋にビデオデッキを入れ、持ってきた。

その間、勝手口に脱ぎ捨てられた靴や二階への階段にところ狭しに置かれた雑誌や小物などの雑品を見て、この業者の方はおそらくオークション出品業者なんじゃないかと思った。

窓に書かれた広告は、使わなくなった物を高く処分しますのようなキャッチコピーだったし、おそらく、昔で言う雑品業者がオークション出品業を営んでいるのだろう。

購入したビデオデッキに一抹の不安がよぎったので、帰宅後、さっそく動作確認してみると、問題なく動き、不良品は取り扱っていないと一安心。

ネットの裏側をのぞいた気分で、ちょっと面白かった。

パナソニックの中古ビデオデッキ、送料なしで3,600円で手に入れたし。(笑)

  • OhmyNews : オークション出品業者に会う

2007-12-14

出逢いは別れ Meeting is a start of the separation.

目が覚めれば、そこは雪国だった。(笑)

記録的な少雪といわれるこの冬は家を取り囲む雪がない分、寒さが身に染みたけれど、積もった雪を掻いて、歩く道をつける作業をしていると、春先に降るような湿った重い雪に温暖化を感じてしまう。

やがて10年になる父の死も年末押し詰まった12月だった。

兵隊に志願し、敗戦を迎え、炭鉱暮らしの若い頃は胸を患い、長く生きられないといわれた人だが、札幌に出て来て、生活を変えたのが幸いしたのか、ガリガリにやせた身体が太り始め、逆に糖尿を患う事となり、急に降った雪を掻きに外へ出ての心臓発作による急死だった。

亡くなった命日に、近くの郊外型銭湯に行くと、露天風呂で、父が亡くなった歳くらいだろうか、年配の方に昔話を熱心に聴く若者の姿があり、どんな経緯でそんな話をするようになったのか気にもなり、聞き耳を立ててみた。

年配の方は若い頃の仕事の待遇の話をされており、十数年しか経っていない、バブル時期でも社会保険なんて当てにしなく、老後の事など考えない言われるままに仕事をこなし、出来高を貰う生活だったと語り、「景気がよかったからなんとかなったんだろう」と振り返る。

「『出逢いは別れ』という言葉を知ってるかい?出逢えば別れが必ず来る。多くを望まないでその時を楽しむって事さ。」

年寄り好きな若者はその年配者の話に「そうなんだ」と相槌うち、話の終わりに「ありがとうございます。」と礼を言い、露天風呂から上がっていった。

僕も年配の方から昔話をよく聴かされる方だから、話の内容はよく理解できた。

結婚で退職の時に一時払いで全部貰ったという年金の積立金のお陰で、今、70歳を過ぎて、無年金で暮らす叔母は年金なんか信用しない人だった。

社会保障がどんなものなのか理解しなていない多くの年配者たちと今の格差社会でワーキング・プアを強いられる若者たち。

その狭間の社会制度が安定した時代に生まれた特定の世代もまた、多くのボーナスを貰うだけで、老後、無年金になるのだろうか?

ガルシア=マルケスの「大佐に手紙は来ない」のように功労報われないまま、恩給の知らせを待つ日々を。

湿った雪がその重みで家を押し潰さないように近所の年配者は雪を掻く。

  • OhmyNews : 無年金の不安を抱えて

2007-12-13

なんだか分かぁんない!? not possible to understand.

記録的とも言われるこの冬の札幌の少雪のさなか、世の中、不思議な事ばかり。

国が決めた低所得者への灯油代補助の支援方針を札幌市保健福祉局が市の負担額が大きくなり、「一冬五千円から一万円程度の灯油購入費補助では効果が薄い」とコメントするのもよく分かぁんないし、国の補助支援は一体何に使われるのかもよく分かんなぁい

そして、定期配達に来た生協灯油が安かった時にはいちいちポリタンクにも入れてくれと言わなきゃ入れなかったのが、今回は頼みもしないのに物置のドアを開けて、空のポリタンクに灯油を入れていった。押し売りかいとも思えるこの行為もなんだか分かぁんない!?

岡林信康「なんだか分かぁんない!?」に捧ぐ。

豊かに便利になりましょう。ボケましょ、酔いましょ
まだまだ色々あるけれど、ここでサヨウナラ
なんだか分かぁんない

2007-12-12

地獄極楽 Paradise in hell

電源まわりで電話機の接触がおかしく、母も一万円出すと言うから、新しい電話機をネット購入してみた。

金欠気味の時期なので、ちょっと痛いと思っていると、今度はビデオデッキの再生画面がおかしい。

ヤフオクで地元出品の中古を落札してみたけど、競り合う相手もなかなかしぶとく、思わぬ高値。事前に相場を調べていなかったので、安いのか高いのかよくわかんないけど、代用として務まればと願うのみ。

年賀状もまだ準備しておらず、年金が今月15日、アルバイトながらのボーナスが年末ぎりぎりに入ってくるこの時期は金銭的に苦痛が多い。

父の死後、家計の足しを求めて、インターネットのページ作りの仕事を請け負ったりしているのだけれど、仕事をくれている方が安定した仕事という事で紹介してくれた企業さんともニーズが合わなく、物別れ。

こちらはあくまで30年弱勤めているある程度待遇の良い仕事をメインにサブ的な仕事を探しており、在宅とはいえ、仕事打ち合わせなどの連絡とか張りつめた状況が続くと、身体への影響も心配になってくるし、ご迷惑もかけたくない。

なかなかこのようなサブ的な仕事の口に出逢えず、その場、その場の収入で遣り繰りするのが7年くらい続いている。

気がつけば、50歳も目の前、肩凝り、腰痛、目の疲れ、いつまでも若い頃と同じ感覚では身体が悲鳴を上げる事にもなるし、持病の脳性麻痺の不随運動から来る疲れへの配慮もしなければならない。

先日、ハローワークから近況伺いが届いており、顔出ししてみようかとも思うけど、常勤募集がメインのハローワークではやはり期待は難しい。

60歳までの後10年、なんとか困らぬ生活が出来ないかと思うのだけど、「老いの不安」は日増しに重くなる。

数万円の穴埋めならば、オークション出品で何とかなるんじゃないですかと若い奴に言われるけれど、出す物が減っていくじり貧になりそうだし、今さらその場しのぎの地獄の極楽を味わいたくはない。

掛け持ちの仕事をこなし、「何とかなる」発想の若い奴もあきらめの地獄極楽生活。

私たちの将来はよくなっていくのだろうか?

  • OhmyNews : 私たちの将来はよくなっていくのだろうか?

2007-12-11

暖房費 Cost of heating

灯油高での一冬の増出費額のニュースを見ていて、それに関するコメントで、「忘年会一つ二つパスすれば済む金額」というのがあった。

北海道で最も灯油高の根室に住む80代の年金暮らしのおばあさんのニュースを昨夜流れていたけれど、そのニュースを観る母の顔はこわばっていた。

「お母さん、生きていていいの?」

作家倉本聰が実母に言われたという言葉をふと思い出す。

「忘年会一つ二つパスすれば」と「暖房一日二日消せば済む」の意味は絶対に違う。

延長国会になりそうらしいけど、是非とも暖房なしで会期を議事進行して欲しい。

北の国の年寄り達の辛さが少しは判るはずだから。

  • OhmyNews : 「お母さん、生きていていいの?」

2007-12-10

デジタル放送 Digital broadcasting

J-COMの工事が入り、テレビもアナログからデジタルに変わり、新しい機械に変わり、設定、操作を覚えるために一日潰れてしまった。

けれども本当にこんなに多機能が必要なのだろうか?

工事に来た人の説明を聴くだけでも、「これは必要」か、「これはいらない」と頭の整理をするばかりだし、説明する方も実際にリモコン操作するうちに、「あれ、操作方法皮わったんだぁ」とひとりごちる一幕もあったりする。

そして、悪名高きコピーアットワンスがやはり映画番組には組み込まれており、さっそくネット検索で調べてみると、コピーアットワンスにこだわりの美学を持つのはどうやら金満国家の日本くらいのようで、デジタル推進派の欲深さが見栄もする。

なにはともあれ、新しい環境を覚え、それを年老いた母にも使いこなせるように教えなければならない難行が控えており、多機能にはしゃぐ年頃を過ぎた自分の実年齢を悟ったりもする。

この国のビジネスは本当に少子高齢を踏まえて、商品戦略組まれているのだろうか?

それが今の素朴な疑問。

  • OhmyNews : 少子高齢を踏まえて、商品戦略組まれているのだろうか?

2007-12-09

歳忘れの仲間の宴 Feast of companion of age forgetting

いよいよ今日は今年一年の厄払い(笑)、職場アルバイトの忘年会。

65歳雇用止めの戦中生まれのおばちゃん達は宴会芸と聴くとじっとしていられなく、今年は雇用止め前の最後の晴れ舞台である。

戦後生まれの団塊の世代は戦中生まれのパワフルさに憧れはする物のなかなかそんな仲間意識を結束として作り出せない。

進行役を買って出る親睦会の役員でもある40代は仲間意識の大切さを知りつつも、どこかお付き合いで会の準備を進め、年上のおばさま達のひんしゅくを買う。

おそらく後数年もすれば、にぎわいも何もない大人しい、形ばかりのお茶のみ忘年会になるのではと囁かれもしますから、残り少ない仲間の宴を思う存分味わえる貴重な一時と思う僕もやはり役員のひとり。(笑)

そんな宴会芸を一番楽しみにしているのが職場の正規職員でもあり、仕事オンリーの付き合いが当たり前になりつつある昨今、正職とアルバイトの懇親の場という貴重な体験なのかなと思ったりもしています。

おそらく正規職員が一番、仲間意識の薄れが自分たちの職場の存亡の危機であるという危機意識を持っているのだろう。

外部組織の勧告で、合理化指針が示され、秘守義務の適用範囲を狭められ、職場全体、競争入札を指導され、例えば現金取り扱いなどどう考えても秘守義務であるはずの分野でさえ、合理化命令出されるこの頃なのだから。

歳忘れの宴は世間の危険忘れをよそに、仲間意識で自分たちの存在意義を見出したい一部署のささやかな存在証明。

蟻の兵隊は象を脅かせるのか、試される時。

ハワイアンに、ヒゲダンス、よさこい踊りが、死の舞とならぬよう。

  • OhmyNews : 歳忘れの仲間の宴

2007-12-08

火曜日の昼寝 La siesta del martes

先日の死刑執行された人の氏名が公表された事に良い事なのか、悪い事なのか、釈然としない気持ちがあったけれど、その時の新聞記事に寄せられた「氏名公表だけでは不十分」とする犯罪学の菊田幸一明治大名誉教授のコメントを読み、なるほどと思った。

氏は情報公開の一環として「公表するのは当然の事」とした上で、「特に死刑執行前の精神状態については、客観性を確保するために、外部医師による診察をし、その内容を公表していく必要がある。」と語っている。

「裁く」からにはどれだけ客観的に「裁き」が行われたかを公表すべきなのだろう。

南米の作家、ガルシア=マルケスに『火曜日の昼寝』という短編小説がある。罪を犯し、処刑された息子の墓参りにその母が処刑された村に訪れ、息子を罪に導いた社会の罪を告発し、息子の墓参りに向かう話で、真の社会の正義を問うた作品である。

死刑執行された者たちによる社会が被った被害を刑に処せられた者たちがどのように受け止め、裁かれたかを伝えなければ、刑の正当性は確保されないであろうし、罪に導いた社会はどんどん安易に裁きを発動させるだろう。

裁かれた者たちは死に花、曼珠沙華となった。

裁かざる終えない状況に導いた社会がその事から学ばなければならない時なのだろう。

曼珠沙華

2007-12-07

頸椎に湿布薬 an antiinflammatory analgesic plaster to vertebrae cervicales.

最近ずっと凝りというか、こわばりというか、違和感が首の付け根の頸椎まわりにあり、嫌な感じがある。

元々生まれた時にへその緒が首に絡まり、鉗子という器具で母胎から引っ張り出されて生まれたこの身、鉗子のひっかいたかぎ裂きの傷が頸椎そばにあり、そこら辺が疲れてくると重苦しくなるという僕の健康バロメーターでもある。

寒くなってから通うようになった銭湯で肩が中途半端にほぐれたせいか、この頸椎まわりが浮き上がったような違和感が出始め、「爆発」したら嫌だなぁと思うこの頃、昨日、試しに湿布薬を貼ってみた。

湿布薬を貼って数十分。睡魔が襲い、作業部屋の椅子で気がつけば小一時間熟睡。

かなり身体が疲れていたのだろうなぁと思う。

頸椎のこわばりを意識するようになったのは、介護を必要とする脳性麻痺の遠藤さんを記録した映画『えんとこ』の上映会で、遠藤さん自身、来場され、脳性麻痺の二次障碍を聴かされてから。

人間にとって、この首の付け根にある頸椎は生きる要のような物で、昔放送され流行ったテレビ時代劇『必殺仕置人』なんかでこの頸椎当たりをひと突きすれば、人は死ぬという位の人間の急所でもある。

身体の障碍ってよく考えられているもので、このような急所に異常をきたすと、例えば、呼吸困難、例えば脳梗塞など、死なない程度に苦しませる諸行が降りかかり、食物摂取しづらい状況に持ち込まれる。また、怒りなどの過度の興奮で頸椎の緊張は増す。

そうはなりたくないから、頸椎の疲れを気にするのだけど、寒さは特に頸椎を刺激する。

しばらく湿布薬のお世話になりそうな時節。

  • OhmyNews : 頸椎に湿布薬

2007-12-06

雪景色 Snow scene

札幌も遂に雪景色。

先日のコンサートで買った岡林さんのCDの曲を音楽携帯に入れ、聴きながら、街を歩くと、子供の頃の風景が今の風景とオーバーラップする。

果てない雪に立ち尽くして
歩む事さえ通わぬまま
望みも今は、雪に埋もれて
すべての物が、死に絶える時
季節の流れ瞳こらし
命の言葉聴き取るなら
重たい雪の、下ではすでに
息づく緑、囁くように
望みがこの大いなる
命の流れに添うものなら
かなわぬ事が何故あるだろう
実らぬ事が何故あるだろう

「嘆きの淵にある時も」より | iTunes Music Store 岡林信康 - Bear Knuckle Music - 嘆きの淵にある時も

2007-12-05

日本的思考 Japan idea

川上音二郎一座「蘇るオッペケペー」アルバムジャケット

日本の思考には社会的弱者から物を見るという風習があったようで、七福神を「弁天をのぞけばみんなカタワなり」と詠んだ川柳のように、「出来なくなる事」から物を考え、「出来なくなった人」の知恵をシンクタンクとし、『平家物語』の「生者必滅」を物語る琵琶法師や『風林火山』の山本勘助の戦術指南など数多く語り継がれている。店番の置物として知られる「福助」も元々は体の自由が利かない不虞者に店番とさせるというなごりという。

それらを書き並べ、本来の日本の「豊かさ」を紐解いた文献として、花田春兆さんの著書『日本の障害者―その文化史的側面』があり、海外でプレゼンテーションされたビデオをページ化したサイトも残っている。

今ではすっかりアメリカ中心の論理がまかり通っているけれども、戦前日本ではフランス・パリを初めとするヨーロッパ文化に関心が持たれており、舞台化された「恐れを知らぬ川上音二郎一座」でも知られた川上音二郎一座などもフランス・パリで日本人初のレコーディングを1900年に残している。

一口に欧米と云うけれども、向こうでは「頭で考えるヨーロッパと感覚で考えるアメリカ」といわれており、映画などの文化媒体を見るとその文化の違いは一目瞭然でもある。

しかし、我が国日本はそのどちらにも組みしなかったから、非西欧圏から注目を集め、特にヨーロッパ文化に批判的なラテンアメリカの超自然主義者達はこよなく日本を愛し、手本としたと語っている。

日本的思考とは欧米のとかく個別事案に向かいがちなミクロ的視点ではなく、自然観、宇宙観から人間社会を考えていくマクロ的視点であり、そのマクロ的な物を端的に表すのは一人一人の人間であるという物の見方で、先の「出来なくなる事」の知恵の活用がその最たる物でもあるだろう。

ラテンアメリカのフォルクローレの詩人で20世紀の世界の遺産とも云われるアタウアルパ・ユパンキの詩に、こんな語りがある。

私の血の中に走る宇宙の粒子は、天体の力の無限の世界だ。
『インディオの歌(風の歌)』より

ユパンキもまた日本をこよなく愛し、何度も来日している。

経済協力開発機構(OECD)の発表による国際学力調査で総じて、学力低下している日本は本来得意とした分野が「暗記」一辺倒の詰め込み教育で応用力を身につけられなくなった結果だろうし、その事で最も世界に誇った「日本的思考」による生産分野での国際競争力を失う事になるだろう。

温暖化が叫ばれる今日、個別問題のミクロ的視点ではなく、地球規模というマクロ的視点を持ち得た「日本的思考」が望まれているのに。

「日本的思考」の結集であるだろう京都議定書やISO/IEC ガイド71で提案された高齢者及び障碍のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針を提案した日本がちゃんと活用出来るのかどうかが、今後の課題になるだろう。

子供はその時代の鏡であり、子供たちの才能を伸ばす指針を示すのが大人の役目なのだから。

2007-12-04

国民の豊かさ People's richness

12月3日に社会経済生産性本部が発表した2007年版「国民の豊かさの国際比較」によると、日本は経済協力開発機構(OECD)に加盟する30か国のうち、総合順位で7位、「平均経済成長率」と「1人当たりの政府累積債務」では最下位となったという。

「国民の豊かさ」とは何なのかを考えると、単純に昔から云われている「国破れて山河あり」だと思う。

戦後日本は「国」の経済を豊かにするために「山河」を破壊し、公害を生み、病者を作ったのは知られるところで、1970年代、「豊かな社会」の模索は「ディスカバー・ジャパン」より「日本列島改造論」に動き、その頃、作られた年金制度などのセーフティネットも公共社会の蓄財にならずに私欲の道具となってしまい、たかだか40年にも満たずに崩壊の危機に瀕している。

戦争が終わり、平和への希望の時期に生まれた団塊の世代が労働力であった1980年、1990年代は安定成長、バブルとまた盛り返したけれども、その頃、札幌は圧雪の路面ではなく、ヒートアイランドの現れとも云われるアイスバーンの路面に変わっていき、オゾン層の破壊も顕著であると警告を受けていた。

団塊の世代ジュニアが若者となった今日、少子高齢が顕著となり、国家の税収の伸び悩み、過去の借金のふくれ上がりが表面化もし始め、政令指定都市の中では札幌市が最も少子高齢化が進んでおり、夕張の財政破綻、300を越える限界集落が北海道にはある。

いじめを体験した世代が親となり、「子の人権」を語られる今、「私はかばわれなかったのに、この子は何故かばわれるの」とわが子への虐待体験が語られもし、バブル期を知らない若者たちはリストラ、合理化の社会の波に萎縮し、ある者は従順である振りをすれば、生きられる術を身につけ、ある者は不器用さにネットカフェ難民、ニート、ワーキングプアになってしまった。

問題が連鎖し続ける状況は「豊かさ」を「欧米のように」に求めた結果であるだろうし、生活環境の保護を怠った結果でしょう。

温暖化で、米の主産地が本州から北海道に移るかとも云われていますし、秋魚が海水温上昇で南下できずにいる報道もされており、アルプスの麓、アフガン周辺で深刻化している水不足と合わせ、「食の危機」「水戦争」が現実化しようとしている。

日本の「国民の豊かさ」OECD加盟国の中での後退が意味しているものは映画『ダーウィンの悪夢』の進行状況なのかも知れません。

2007-12-03

表裏一体 Consistency

オーマイニュースの「徴兵制」論議を読み、以下をコメント投稿してみた。


自由と拘束、自発性と協調性のバランスの問題のような気もします。

どちらが良い、悪いじゃなく、戦後日本は徴兵制を取らなかったから、今がある。

そこから徴兵制の拘束を体験していない東国原知事の論理の非現実と徴兵制を体験した話のギャップを考えてみたいなぁと思いました。

「教育」という側面でのみ「徴兵制」を語るには自発性の問題もあり、今の社会の問題であるといわわれる「管理されたい心」から見ていけば、「徴兵制」の副作用であるだろう縦社会意識の強まりは更に強まるでしょう。

「徴兵制」がシステムとして協調性を強める役割を果たすなら問題はないですが。

2007-12-02

無防備市民宣言 The defenseless citizens declaration

値上げラッシュの歳末。「年明けのトップニュースは凍死かな」と語る人もおり、灯油高の北国は無防備市民宣言。

  • OhmyNews : 【ざ・ショートニュース】12月5日

2007-12-01

山辺に向かいて for the mountain.

昨晩の岡林日比谷ライブは結局最後まで観てしまった。
「山辺に向かいて」はやはり泣けてくる。

セーフティネット削減、原油高の物価高騰、地域医療の崩壊というご時世、治安の安定を考えるはず法務省の執行された死刑囚の氏名公表を検討などという世間知らずにお役所発想が富者の優越を引き立てる。

戦後日本、いろんな色達が醸し出した豊かさはやはり死滅し、死に花、曼珠沙華だけが咲き誇るのだろうか?

岡林信康「山辺に向かいて」、モラルを求め、自然を破壊する者たちには判らない歌なのかも知れない。

無理矢理冬を生きてた
そんな気持ちがした
何かをひとつの色に 閉じ込めていた
めぐる生命の音が聞こえる
そいつに乗れば 素敵な事だろう

いろんな顔を見せてよ まだ見ぬ俺の
たやすく決めつけないさ 自分の事を
めぐる生命の音が聞こえる
そいつに乗れば 素敵な事だろう

「山辺に向かいて」より | iTunes Music Store 岡林信康 - Bear Knuckle Music - 山辺に向いて

曼珠沙華

  • iTunes Music Store 岡林信康 - Bear Knuckle Music - 山辺に向いて