2009-05-23

赤壁ならぬバカの壁 Wall of not Red Cliff but fool

雨交じりの休日、時間の都合を調べると「レッド・クリフ Part2」に間に合うような。人づてに評判を聞くと「面白い」という話だったけど、「レッド・クリフ Part1」は実写付きCGの劇場まるごとゲームだったからなぁとためらいながらも、上映館へ行ってみる。

まずの難癖はチケット売り場のお姉ちゃん。提示した障害者手帳を手に取り貼られている写真を見ての本人確認。こんな女、始めて出逢った!あのな、障害者手帳は本人確認のためにあるもんじゃなくて、貼られている写真が若かりしやんちゃ兄ちゃんだったら、場合によっては可愛いベイビーの場合だってあるねんぞ。四角四面なバイトベイビーは人権知らずだから気持ち悪い。

一年半ほど前のTSUTAYAあほギャルの人の携帯何すんねんを思い出しちゃった。

接客業の接客マナーのなさにあきれつつも、まずは館内へ。長々しい予告のお陰でどうにか本編前に間に合う。

レッド・クリフ Part1」の時はトニー・レオン、金城武のお二方も若かりし頃の「恋する惑星」のバカっぷりをまじめに演ずる頃の方が素敵だったなと思いつつ見たっけと、思い返しつつ、「レッド・クリフ Part2」を見始める。

「三国志」の話はおそらく読んだ事がないだろうけど、赤壁の戦いの前哨戦だった「レッド・クリフ Part1」より戦い本編の「レッド・クリフ Part2」は面白くなきゃそれこそ詐欺だ。

けど、まぁまぁ、テレ朝を筆頭とするジャパンマネーは頭脳戦の「三国志」を換骨奪胎、CGのゲーセンさながらに音と画面で感覚麻痺させ、見る者を現実逃避させていく。

頭脳戦の「三国志」の片鱗は自然気象を知る者が戦いを制するという逸話に見られるけれども、それとてぶつ切り。映画は金城パートとトニー・レオンパートに完全に分かれ、二人の見せ場比べと相成る。「恋する惑星」のバカボーイ二人もオヤジになったなぁと思いつつ、めまぐるしく変わる戦闘シーンはどうでもいいやとこちらもオヤジモード。

頭脳戦の醍醐味を描けなくなった香港ノワールの旗手ジョン・ウーが悪いのか、ゲームしか頭にないジャパンマネーが悪いのか。

早くこのバカの壁を吹き崩す東風吹かぬかと思うこの頃。

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