樹木希林さんの遺作で、大森立嗣監督作品。
通い続けた茶道教室の日々を綴った森下典子さんのエッセイの映画化で、樹木希林さんは茶道教室の先生。森下さん役の黒木華が演じる25年を見守る。
茶道の形から始まり、頭で覚えては駄目、身体で覚えなさい。との教えがこの映画の全てのような気がする。
茶道は自然との戯れのような気もしたし、自然に身を任せることが茶道のような気もした。
フェリーニの映画「道」を幼い時に観て良さが判らなかったのが、大人になり観直してもの凄く感動した。
そんな逸話が映画の流れと共に活きてくる。
その日は繰り返すこともなく過ぎていく。
四季の流れに沿って人は一日を繰り返すことで日常を作り出す。
日日是好日。生きているということは凄いことなんだろうな。
樹木希林さんの遺作にふさわしい映画だった。
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