9.11のニューヨークの悲鳴から始まり、ビルラディン殺害で終わるこの映画はアメリカちゃんの永遠のテーマである「僕、悪くないもん」の言い訳をどう撮っているかが気になって観た。
世界各地に秘密基地を持つCIAの面目を「正義」と信じ切る女性スタッフが血眼で探すビルラディン。
容赦ない拷問や追跡の末に捕らえた「仇」を討ったところで虚無感しか残らない。
そんなお決まりのパターンを3時間近く見せられると山場のビルラディン殺害も飽きてくる。
思い切ってビルラディン殺害でパキスタン政府が介入する前に証拠書類の押収するところをにぎやかに掠奪してくれれば、アメリカちゃんの「正義」がよく見えてきて、虚無になるかも知れないけれど。
キャスリン・ビグローの女性の視点であるだけにアメリカの正義の欺瞞を明確に示して欲しかった。
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