リドリー・スコットの新作で、予告編で火星に取り残された男のドラマというのは知っていたけど、こんなユニークな物語とは思いもしなかった。
確かにあらすじから言えばアドベンチャー風のドラマを想像するけど、どう火星で生き延び、どう地球と交信を取り、どう助け出されたかを描くと確かにこういうドラマになる。
それが自然災害から生き延びたサバイバルなドラマと面白いくらい重ねたからこの映画は面白い。
植物学者だった男の知恵から始まるサバイバル生活、過去の記憶から地球と交信を成し遂げる知恵、それらは人間の生きる知恵であろう。
それは裏を返せば、最新技術を使えなくなった時のサバイバルゲームで、その時使えるのは農耕技法であったり、テキストオンリーのパソコン通信だったりする。
感動的な帰還ドラマに至るサバイバルゲームこそこの映画の面白さだろう。
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