今年は東日本大震災を舞台にした映画多くなるのだろう。まずその第一弾、園子温監督の「ヒミズ」を観た。
「早く死ね」と親から言われ続ける少年と少女。少年の暮らす釣り堀屋の空き地に身を寄せる被災者たち、そして、少年の親に金を貸し、取り立てに来る暴力団。
少年はヒミズ(日不知)のモグラのように日に当たることなく普通に生きたいと望むけど、大人たちはそれを許さない。
ささやかな思いやりの被災者との交流は少年の心の空洞を埋めるものなのかも知れない。
殺伐とした日本の原風景は汚れてしまった瓦礫と同じ。「生きろ」と少女は少年に言う。「自分以外の事ならなんでも知っている」少年の生きる証はなんなのだろう?生きてりゃいいさなんて生やさしい言葉は殴られ続けた少年には意味がない。
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