2012-01-30

J・エドガー J. Edgar

高齢にして多作のクリント・イーストウッドが本当に監督しているのか、疑問にも思うけど、最新作がFBI長官のエドガー・フーヴァーの話というので観に行った。

FBI長官のエドガー・フーヴァー。8人の大統領に恐れられた男は共産主義によるテロ、マフィア・ギャングによるテロが頻発する1920年代アメリカで頭角をなした。

頻発するテロ対策に図書システムのような国民の管理の発案から、非公式に政治家達の情報を収集し、大統領を筆頭にした政権の閣僚のスキャンダルも収録し、『大統領たちが恐れた男』にもなった「フーヴァー・ファイル Files of J. Edgar Hoover」で知られる男は虚栄心が強い孤独な男だったと映画は描く。

アシスタント・ディレクターであったクライド・トルソンとのクローゼットなホモセクシャルな関係がその孤独さを示していて、強いアメリカの幻影を映しだしているけれど、今更という気もする。

強いアメリカが生み出した大人の赤子は強さを食い物にしようしたニクソン大統領の毒牙にかかる前に亡くなった。

化け物国家は脅えながら、したたかに、けれども更なるテロを求めつつ、大きくなっていった。

今更ながらの話だけれど。

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