機器の操作不能による旅客機の奇跡の不時着。英雄視されたパイロットのアルコール依存、麻薬依存。彼は英雄なのか、犯罪者なのか。
アルコール依存、麻薬依存のパイロットが操縦する旅客機が乱気流に巻き込まれ、操縦不能になるまでのサスペンスは見せるけど、中盤のパイロットが疑惑に振り回される部分になると中だれ。
こりゃ駄目かなと思いきや、後半のどんでん返しがロバート・ゼメキスだなという感じで、感涙でした。
ただ、アルコール依存、麻薬依存のパイロットが当たり前のように勤務する航空業界とその体質を葬り去ろうとする業界体質が怖く、どんでん返しも後で冷静に考えれば、非常識がまかり通る背景だから感涙するだけで、このような筋立てはあってはならないような気もする。
病めるアメリカもここまで来ているならばまさに世紀末だよ。
アルコール依存、麻薬依存の描写ではビリー・ワイルダー監督の名作「失われた週末」を思い出させる演出にニンマリ。
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