「オアシス」のイ・チャンドン監督の新作。
作家でもあるイ・チャンドン監督の映画丸ごと詩のような映画。
アルツハイマーの初期兆候が出始めた初老の女性が初めて書いた詩が出来るまでのプロセス。それは過酷な現実を潜り抜けた詩。
その過酷な現実はまともに描けばうんざりしたくなるほどの現実だろうけど、その要所要所を映画はそつなく描いている。
そつなく描いている分、初老の女性の寂しさが判りにくい気もするけど。
僕としては「オアシス」のようなはみ出してしまった悲しみを観たかった気もするけど、救いのない状況は詩として描くのが一番と監督は思ったのかも。
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