ウォン・カーウェイの新作でカンフー映画と聴き、不安だったけれども、観る。
ブルース・リーの師匠であるイップ・マンなど激動の20世紀に生きた中国の武闘家たちの物語。
清国から中華民国になり、南北の武闘流儀を統一すべく争われる各派の闘いに抗日戦争の時代が訪れ、戦後、香港の分断が行われる。そんな時の流れとそれぞれの闘いが重なり合っていく。
そこで語られる武闘家たちの語りは人生訓であり、ウォン・カーウェイ流の映像美で見せる。
ただ、結末あたりになり、イップ・マンの語りになるとドラマ性が薄れ、急につまらなくなる。
負けて横たわるか、勝って立ち尽くすか。武闘は縦か、横かだ。
自分を知り、世間を知り、人生を知る。
受け継がれるのは技よりも心。
これらの重い言葉の数々が活きてこないのが残念だった。
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