レオス・カラックス作品初体験。予備知識なしで観始め、そのシニカルさに魅了された。
サイレントのフィルムが上映される映画館から始まり、脈絡なくひとりの男の一日が映し出され、でかいリムジンで身支度し、移動先で様々な役柄を演じてはまた移動する。そんな奇妙な映像が延々と続く。
移動先で演じるものも始めはパントマイム的な映像で見せるものが、だんだん話が複雑になり、ドラマ性を帯びていく。
消費社会が求める物はどんどんエスカレートし、何もかも消費のネタにしてしまう。
クローネンバーグの「コズモポリス」にもでかいリムジンがシンボル的に出て来ていたけど、この「ホーリー・モーターズ」も似たような使われ方がしている。
消費社会の行き着く果て。それが今の欧米の関心事なのかも知れない。
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