2006-08-09

増村保造 日本的ルネサンス (Japanese Renaissance)

障害に対する価値観がちょっと異質な増村保造監督。晩年の山口百恵「赤い」シリーズや、「スチュワーデス物語」などテレビドラマの演出、脚本で有名なこの方のテーマは日本的ルネサンスとしてブレーキを持たない日本社会にとって個人が障害を持つ事がルネサンス(人間開花)であるとする一連の映画。

  • 従軍看護婦『赤い天使』の負傷した者たちを救い続ける女の兵隊
  • 国と男の奪い合いをする『清作の妻
  • 麻酔薬開発に献身した『華岡青洲の妻』の姑との女の争い
  • 江戸川乱歩原作『盲獣』の裸体をイメージしたオブジェクトの上、繰り広げられる性愛
  • 幼くして過酷な人生を味わい尽くす『大地の子守歌』盲目のお遍路旅

カルト的人気の増村保造監督作品って、現代のフリークス社会のシンボル化であるのかも知れない。

残暑厳しい中、汗だくの日本的ルネサンスを知るのも一理かも。

フィルモグラフィ

[1950s][1960s][1970s][1980s]

1950年代

1960年代

1970年代


  • 1970年 でんきくらげ
    大映
  • 1970年 やくざ絶唱 大映

  • 1970年 しびれくらげ
    大映

  • 1971年 遊び
    大映
  • 1972年 新兵隊やくざ 火線 勝プロ
  • 1972年 音楽 行動社=ATG
  • 1973年 御用牙・かみそり半蔵地獄責め 勝プロ
  • 1974年 悪名 縄張荒らし 勝プロ
  • 1975年 動脈列島 東京映画
  • 1976年 大地の子守歌 行動社=木村プロ
  • 1978年 曽根崎心中 行動社=木村プロ=ATG

1980年代

  • 1980年 エデンの園 白信商事=オルソ・オリエンタル・コーポレーション
  • 1982年 この子の七つのお祝に 松竹=角川春樹事務所

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