なんか懐かしい名前に惹かれて、観に行く。
相変わらずの台詞の機関銃に圧倒されながらも、マイケル・ムーアの世界侵略に関心しかり。
第二次世界大戦以降負け戦ばかりの米国は今や税金の半分以上が軍事費に充てられ、社会福祉は崩壊寸前の超債務国家。
国家再建の知恵を世界に得るべく、旅するマイケル・ムーアのヨーロッパ紀行。
有給大国のイタリア、食文化を重んじ、グルメな学校給食は無償のフランス。宿題出さずに全国一律学校のランク付けをしないフィンランド。休日に部下にメールは法律違反のドイツ。麻薬は合法、治療も無料のポルトガル。単身赴任ならぬ単身服役が最大の刑罰とそれ以上の重刑を科さないノルウェー。女性の権利を憲法で明文化するアイスランドなどなど。
その発想の根本は新大陸のフロンティア精神から始まった米国が手本。
世界の治安に専念するあまり、どんどん切り捨てていったものを甦らせる世界の国々。米国再建はこれが大切と解くマイケル・ムーアがそこにいる。
米国向けのドキュメンタリーは崩壊していく米国に追随して、社会福祉を崩壊させていく日本にも同じ手本を示している。
米国経由の価値観で見る世界がどんなに歪んで伝えられているか、ポスト米国支配を模索する自立した国家を目指す世界の国々を知ることが今のグローバルを知ることなのだろう。
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