夕方、帰宅すると、肝炎で最初にかかった病院から手紙が来ていた。
目隠しシールで覆われた裏面には病院名と「ご連絡」の文字が見えており、入院先を紹介してくれた病院が今頃何なのだろうと不審に思いながらも、また何か嫌な知らせじゃないかと不安を抱きつつ、目隠しシールをはがしてみた。
そこに書かれていたのは、通院後の経過を問う文面が書かれていたけど、末尾に「肝機能障害」「膵炎」が認められますので、と書かれており、だから、入院先を紹介してくれたんじゃないのかいと云いたくなるような文句で締め括られていた。
現在、入院した病院に通院治療を受けているのに、何故また、始めにかかった病院からこんな知らせを貰わなきゃならないのかよく判らない。
まさかこの不景気の時代、病院も外来履歴からダイレクトメールを送っている訳じゃないだろう。
けど、ふと思い出すと、外来履歴ある歯科医からただで診てあげるから来てくれと誘いを受けた経験もある。
詳しくはよく判らないけど、なんでも社会保険の受診点数が、住宅街の小さな病院には生き残りのために科せられているとかで、病院が潰れる時代は何も過疎地だけの問題じゃないらしいという事を聴いた記憶がある。
「ご来院くださいますよう」町医者の生き残りならば、あまりに貧しい医療福祉が今の日本なのじゃないかな。