忘れられていく土地があり、忘れられていく人がいる。
「死んでも帰らないと決めた村が誰もいないから帰ってこいと言ってるような気がした」
第一が爆発して放射能汚染で立ち入り禁止になった村に帰ってきた弟と避難所生活に疲れた義理の兄夫婦と惚け始めた母親。
3.11以降の原発被害者たちを描いたこのドラマは淡々と家族たちを描く。
『どこに居たって寿命は一緒だから』
『母さん連れてっていいか?一人で死ぬよりいいから』
『東京に放射能の田んぼの土を持って行くのは土が可哀想』
ここで生きていくと決めた人間たちの苦悩が痛いほど伝わる。
忘れられていく土地があり、忘れられていく人がいる。それが世界の中の日本という国なら。3.11を忘れるということはそういうことなんだろう。
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