不手際を起こした武士が命じられたのはとんでもない事件を起こし、10年の幽閉の後、切腹を命じられた男の監視役。
時代劇を絶やすなという動きだろうか。先日の「柘榴坂の仇討」に続き、「蜩ノ記」を観る。
武家の生活や日本の自然を意識した映像の積み重ねの中で描かれる静かなる残酷は眠気を誘いもするけど、話のたたみかけで無慈悲な武士社会を浮き立たさせる作りはうまいけど、謎解きの終盤は通俗。
歴史を鏡とせよと語られる無慈悲な社会があまりにも行儀よすぎる不自然さもあり、日本映画が誇るちょんまげをつけた現代劇である時代劇の面白さがない。
いつから日本映画は時代劇となると様式に固執して人の情を描くのが下手になったのだろうか?
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