2006-05-08

優しい野蛮人(Doces Barbaros)

1960年代、ブラジル。軍事政権下、「自分は少しグラウベルに、少しジョアン・ジルベルトになれるかもしれない」と考え、行動を起こした若いミュージシャン達はトロピカリア(熱帯主義)と呼ばれるムーブメントを起こし、その中核のバイーア四人組は自らを優しい野蛮人(Doces Barbaros)と称して、大衆に訴え続け、今や、ブラジル社会を動かす原動力となっている。

確信的共謀罪で投獄、亡命を余儀なくされたカエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジル。母国に残したカエターノの妹、マリア・ベターニャと同胞、ガル・コスタ。如何にして人と繋がるかを問い続けた優しい野蛮人達はブラジルの父、ブラジルの母になり、再び、その活動は世界に顧みられる。

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