前作「別離」で家族の問題を巧みな語り口で描いたアスガー・ファルハディ監督のフランスで撮った新作は在仏イラン人の別れた夫婦と妻の新しい恋人のドラマ。
別れた夫との過去の物語かと思いきや、妻の新しい恋人との物語にシフトするのはまだ判るけど、それがその恋人とその妻の物語に重きが変わり、そこに中心核にいる女の娘が関与しているとなるともう話はこんがらかる一方。
オープニングの別れた夫が狂言回しになってしまい、物語のテーマもどこにあるのか判らなくなる。
語り口はこれだけ込み入った話をうまく整理していきうまいのだけれども、主役がどんどん変わるから混乱する。
こちらの体調もよくなかったので、話の筋を追うのが精一杯でもあったんだけど、少し期待外れの作品。
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