弟アキ・カウリスマキに比べあまり評価されない兄ミカ・カウリスマキ。その新作はだらしのない父が35年振りに生真面目な息子の前に現れ、連れ回すロードムービー。
息子と歩く思い出巡りは自分と向き合う旅であり、息子に夢を奏でる旅でもある。
とはいえこのだらしない父、憎めないお人好しとはいうもののリアルに向き合うならば向き合いたくない男。
遙かに息子のピアニストの方がいい奴な感じがするし、いい奴だから自分と向き合い変わろうとするんだろうと思う。
この凸凹親子の旅は詰めの甘さはあるものの親から子へ、そして孫に奏でられる生き方の物語。
ところどころ弟アキ・カウリスマキに似たペーソスが映画を和ませる。北欧の旅景色もなんかいい。
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