2012-12-10

最終目的地 The City of Your Final Destination

南米の旅で生きる情熱を知った。

巨匠ジェームズ・アイヴォリーの作品を劇場で観るのは多分これが始めて。

自ら命を絶った作家の伝記を書くために許可を得ようと南米ウルグアイに来たエリート大学教授がその作家の家族たちと生活を共にするうちに少しずつ変わっていく。

南米の田舎の風景がアイヴォリー・タッチで描かれると昔の懐かしい田舎町の映像に見えてきて、そこで退屈しきる作家の元妻とそこの暮らしに馴染む作家の愛人、そして、作家の兄と兄のパートナー。

ウルグアイの辺鄙な土地で何を思い、作家は自殺したのか。

その土地に生きようとする人間とそこから抜け出したい人間に様々な最終目的地が見えてくる。

真田広之がアンソニー・ホプキンスのパートナーとして、その純愛を自然に演じるのがこれまたアイヴォリー的で微笑ましい。

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