2008-08-28

遠足 Excursion

明け方の雷の爆音と地響きは凄かった。その後の激しい雨は自然の中で生活している自分を思い知らされ、目を覚ましたけれど、月末で立て込んだ仕事をこなし、疲れた身体はその雨音でまた眠ってしまった。

昨日は札幌市が打ち出した障がい者の交通費助成見直しが、当事者団体の意見を聞きつつ、話し合いの席に着こうとしない市側の態度に対し、抗議の意味も込めて、市役所に総勢500人に及ぶ当事者、その親、サポーターが集まった。

高齢化による税収の減少から来る財政難を盾に、助成見直しを撤回したがらない札幌市は、来年4月からとする見直し実施を強行はしないという回答のみで、まだまだ不安はつきまとう。

高齢化する社会で、社会基盤として重要になるのは社会福祉のあり方なのに、所得保障も提示しないまま、生活助成を削ろうとする行政のあり方はやはり常識外れのような気がする。

たかが交通費だけれど、月々6万円強で暮らす障がい者が地域で生きるために通う作業所も、自立支援の就労施策により、働く場の利用料として、一割負担を強いられている現状、手取りの目減りは分かり切っている事であり、市民の負担増より市の財政を重んじるならば、今後の破綻は云うに及ばずだと思うのだけど。

明け方の雷の爆音と地響きを行政マンたちはどんな思いで寝床で聴いていたのだろうかとふと思う。

昨日市役所前に集まった市民たちは久々に逢えた互いの健康を気遣い、励まし合っていた事を知って欲しい。この遠足すらままならぬものにしてしまわないためにも。


市役所前に集まった人たち

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