「お前ら国が認めた馬鹿だ」といわれ、虐待、セクハラ受けた水戸アカス紙器事件。知的障がいであるがために被害者の訴えに信憑性なしとされ、地域の実力者でもあった加害者にお咎めなしの判決が下されたこの裁判は、テレビドラマ『聖者の行進』としてドラマ化されたので、ご存じの人も多いかも知れない。
その主題歌「糸」は中島みゆきが歌っていたけれども、後にBANK BANDがカバーしている。
友だちとそんな話をするこの頃、身近では障害あるなし問わずの共生社会の試行錯誤が繰り返される。それは人と人の接し方が安易に論じられる現代だから起こる苦悩だと思う。
人と人が織りなす糸が交わるようで交わらず、社会をくるむ布にすらならずに、糸だけが散らかるような。
効率と能力の綱引きで、パニックを起こすのは能力を求められる人たち。便利さの中に生きる我々はいつの間にか人に対して、効率のみ求める機械になっているのかも知れない。
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