2008-12-27

春の雪 Snow of spring


玄関に吹き付けられた雪模様

クリスマスの聖夜から降りしきっていた淡雪は一夜明け、膝まで埋まる積雪になった。

夜中に季節はずれの雷鳴がとどろき、風も強かったから覚悟はしていたけれど、玄関をふさぐ雪の重みはサンタクロースの贈り物のようで、やっと来た白い季節を思わせる。

けれども、この数年、冬の来訪を告げる雪は湿った春の雪で、雪かきをするには重すぎる。

北海道は本州とは違い、亜寒帯で、積もる雪は湿気を含まないサラサラ雪。東北地方の湿った雪とは違い、積もった雪を道端に除けて、歩く道を確保出来る雪と小学校で教えられた記憶がある。

10年ほど前なら、湿った雪が降り始めるのは2月の雪まつり後で、湿った重い雪をかく事が春を招く作業だったのだけど、この頃は年前から湿った雪が降り積もる。

温暖化の影響ともいわれる積もった雪の表面が解けて凍るアイスバーンの冬道ととも、北海道の冬は、僕の幼い頃に比べ、確実に気候異変が進んでいる。

サラサラ雪だから雪を道端に除けて、歩く道をつける習慣があった北海道も、この重く湿った雪が降り続けるようになると、東北の雪対策と聞く、雪を踏み固め、歩けるようにするようになるのかも知れない。

そんな生活に根ざした生きる知恵は、肥大化し、ローカルニュースが軽んじられるマスメディアや税金消化しか頭にない行政の死角で生き続けている。


「人の前に道はない、人が道を作るのだ」そんな言葉が思い出される。

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