降っては解ける今年の雪。凍土にならぬままに、クリスマスになり、街はホワイト・クリスマスならぬ、雪解け水のシャーベット・クリスマス。
昼の暖かさと夜の寒さの変動が大きいだけ、降った雪は解けて、氷り、アイスバーンになる。
路面に流れた雪解け水は薄く氷り、見た目も判らないブラック・アイスバーンになり、人々を油断させ、転ばせる。
どこもかしこもクリスマスソングが流れ、売り子たちが一家団欒の演出にとケーキやチキンを売る光景とは裏腹に帰りを急ぐ人たちは足下が心配げ。
「クリスマスソングを歌うように、今日だけ愛してよ」
中島みゆきが「クリスマスソングを歌うように」を歌った頃は、浮かれ景気でわいていた時代だっったけれども、そんな時代すら知らない子供たちが成人している今は自分の足下が心配げで人の事も週刊誌的にしか見られなくなったような時。
クリスマスを理由におとぎ話。そんな物も聞けぬまま、聖夜を迎える。
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