日曜のライブの後、ちょっとした岡林クルージングになり、曲を聴いたり、出たばかりの「岡林信康読本」を読んだりしているのだけれど、エンヤトット音楽をやり始めた頃のライブアルバム「岡蒸気」の中の終盤、韓国民謡の舟唄に岡林が訳詞をつけた「ペンノリ」から若くして死を選んだ尾崎豊に向かって、俺は死ななかったぜとでも歌っているような「ジェームス・ディーンになれなかったけれど」が好きで、繰り返し聴き返している。
アコースティックの「ジェームス・ディーンになれなかったけれど」は尾崎と同じ年の頃は行き詰まっていたけれど、今、娘が大学生となり、親元を離れ、息子が人を好きになることを覚え、あれほど憎しむほどに嫌っていた親父が亡くなり、自分も親父の仕草と似てきたことを思う時、生きていたよかったと思うという岡林なりの尾崎豊に対する「バカ野郎」が聞き取れて、泣けるのだけど、パワフルな「ペンノリ」の生き抜いてやるとでもいったような舟漕ぎ歌は1990年代の岡林信康を代表する歌とも云われるだけあり、躍動感にみなぎっている。
今はもう岡林自身は歌われる事がなく、石川さゆりが「ペンノリ」を歌っているようだけど、岡林の映像が見たいと思っていたところ、YouTubeに「ペンノリ」のライブが公開されていた。
何人か今も一緒にライブで活動なさっている方達もいるけど、皆、若くエネルギッシュな「ペンノリ」が聴ける。韓国のサムルノリとのライブは出来ることなら、もう一度見てみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿