JIS規格のウェブサイト制作の障害者、高齢者への配慮の指針を示したIS X8341-3が近々改訂されるのを知り、どのような改正がなされるのか、このところ調べている。
5年前に作られたものが、「望ましい」という指導であったのに対し、今回の改正は提供側がどのような配慮をしたか、明確に示し、アクセシブル(利用可能)であるか、第三者にも判断できる基準を示しなさいとする一歩踏み込んだものであるとのこと。
「障害者、高齢者への配慮」を謳った前回のものから、改正では「みんなが使えるウェブ」を提起しており、この5年間、障害者、高齢者への配慮として、付加価値をアクセシブルと考える流れがアクセシブルなのではなく、サイトを作る上でアクセシブルな設計に心がけることが「障害者、高齢者への配慮」でもあるといった趣旨の元、改正が行われたようである。
僕がウェブ・アクセシビリティを知り、覚えたのが「みんなのウェブ」の制作に関わった時で、久々サイトをのぞくと、その頃のことが思い返されてくる。
ウェブ・アクセシビリティのJIS規格は拘束力なく、無意味との批判がいわれていたけれども、今回の改正により、JIS規格に合致する、しないが明確に示されれば、無法化されたインターネットのサイト制作も少しはよくなるのじゃないかと思われるし、そうなることで、長年、情報格差に我慢し続けてきた障害者、高齢者の利便性が高くなることを期待したい。
インターネットは「みんなのウェブ」なのだから。
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