絵本を書けなくなった絵本作家が喰うために書き続ける週刊誌のフリーライターとして、巡り会う様々な過去を背負った人たちの物語。
輝かしき過去と戻れない今とどうなるか判らない未来と。
書けなくなったきっかけの絵本を振り返る絵本作家は過去を背負った人たちとほんの少し痛みを分かち合う。
「哀愁的東京」華やかさの裏に隠れた素顔たちは華やかな分だけ老いている。
その「老い」を描こうと思う絵本作家は果たして新作を書けたのだろうか。
「哀愁的東京」を知ったところで「老い」は止められないのだろうけれども。
知らないふりのかなしみ笑いよりはいいのかもと思う。
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