ベルナルド・ベルトルッチの新作で、70歳のベルトルッチが描く14歳の少年の物語は期待と不安が入り交じり、見終えた。
引きこもり気味の少年と麻薬に侵された義姉との地下室での一週間。そこにベルトルッチらしいキーワードが至るところに散りばめられ、ベルトルッチ色に染められている。
内に向かう暴力を秘めた少年の孤独を楽しむ始まりはいい感じだけれど、義姉が転がり込んだあたりから微妙になり、面白い展開になりそうでいながら、そうはならず、地下室での一週間を終えた少年にそんなものなのと思ってしまう。
ベルトルッチの観念は定型化してしまい、終わりの向こうにあるはずの暴力も見いだせない。
雰囲気は好きだけど残念な一作
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