身体障害者専門のデリヘル嬢の物語。そんな映画が上映されているのを知り、観に行く。
監督はドキュメンタリー番組のディレクターらしく、自ら取材した内容を元に脚本を執筆したらしく、映画では筋ジス、先天性多発性関節拘縮症、交通事故による脊椎損傷の男たちが登場する。
現在日本には348万人の在宅障がい者がいるらしく、日本ほど障がい者が生きにくい環境はないと映画の中で語られる。
デリヘル嬢にしても身体障害者専門に勤める女性は訳ありが多いようで、この映画では前の店でストーカーしてきた男から逃れるために身体障害者専門になったという設定だった。
身体障害とデリヘル嬢、デリヘル嬢を追いかけ回し、半殺しにするストーカー男。身体障害者専門のデリヘルを営む店長。
障がい者と健常者の垣根を映画は映し出し、障がいを持つことの重みを障がい者に背負わせ、障害持たぬ重みを健常者に背負わす。
車椅子の男とラブホから出て来るのは変なことなのか、脊椎損傷で射精出来なくなった男は生きる価値がないのか。
70分弱の短さゆえに物足りなさもあるけれども、こんな形で街に出る障がい者を描くことはとて有意義と思う。
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