- 08:38:20 : あと4年
- 08:40:42 : 開き直れない朝日。あゝ大本営
- 20:55:54 : 不思議な一日も終わろうとしている
- 23:10:17 : 「日本がリスクオンした」というニューヨーク市場。アベノミクスの評価選挙、外国特派員協会主催会見を自民党は多忙を理由に拒むわな
Powered by twilog.
Powered by twilog.
話題作が多いこの頃、しばらくやっているだろう話題作は後回しとして、神山征二郎監督作品で東日本大震災の被災地の医師の物語である本作、まずは観ることに。
国立病院機構仙台医療センターの麻酔科医長・川村隆枝が自身の体験をつづった「心配ご無用 手術室には守護神がいる」が原作で、震災がフラッシュバックする医師たちの復興への貢献を描いた本作はドラマはベタな話だが、「津波さえなかったら」と悔やみ続ける被災地の人々の復興させていこうとする現実のドラマを感じさせる映画だった。
父を亡くした看護師。妹を亡くした自衛官。夫を亡くし、診療所の看護師として働く女。避難所で産気づき、駆けつけた医師。人の生き死にからの復興。
あの津波の場面が画面に映し出され、亡くなられた人達の健在だった時の写真が映し出される時、被災地の人達の思いが忍ばれ、何も知らない自分を知る。
避難所暮らしの被災者に支援を装う詐欺、あの津波の被災と向き合った医師たちの努力などまだまだ知らぬ被災の現実を知る一作。
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.
角田光代の原作を「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が映画化、宮沢りえが7年ぶりに映画主演する話題作。
女性銀行員が横領し、男に貢ぐ物語は、バブル崩壊後の1994年から1995年、女の虚栄の物語として描かれる。
ちょっとした使い込みから返せばいいという感覚で、若い男との出逢いから今まで我慢していた贅沢を繰り返す。虚栄の時間。金の怖さは自分の怖さ。突き放しながらも自分に返ってくる人間の弱さの向こうには社会のずるさもある。そんな世界を吉田大八は冷めた映像で映し出す。
語り口のうまさに感心しながらも、女性という立場で描く角田光代とは違う吉田大八の立ち位置が見えない気もするけど、まずは原作映画化をうまく消化したという感じ。テレビ版の方も見比べたい気がする。
Powered by twilog.
デンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー監督が描いた人間のセクシャリティー。Vol.1、Vol.2併せて4時間強の作品でそれぞれ分けての上映だけかとあきらめていたところ、映画館の時刻表で昼に連続上映されていると知り、予定を変えて観に行く。
きついかなと思っていたけど、全編8つの章に分かれた作品はひとりの色情症の女性の過去を語る話で展開する。
セックス依存の色情症のアナーキーな思想が語られるVol.1。不感症になり、刺激を求め続け、アブノーマルな世界に踏み込み、そこから逃れようとセックスレスに憧れるVol.2。人間セクシャリティーの呪縛からは逃れ得ないカオスがすさまじい。
「本能は素直だが、愛は嘘つき」などのセクシャリティーから見た世界観。ラース・フォン・トリアーらしいな。
Powered by twilog.
Powered by twilog.
きわもの監督三池崇史の新作。
グロいのはわかりきっていて、原作コミックは全く知らなく、観てみたが、まぁ、なかなかこの非日常的なバトルゲームを見せてくれていた。
日本の古典的な置物が繰り広げる遊びは昔から伝わる古典的な遊びで、本来その遊びにはホラー的な要素があるのだけれど、それをモチーフにしているのかいないのかわかんないけど退屈な高校生を弄ぶ。
そして意味があるのかないのかよくわからないけど、ニートな大人やホームレス親父が乱痴気騒ぎのテレビニュースに混じって、バトルゲームを傍観する。
生き残ることが神のゲームのブラック性が何となく読めてくるけど、表向きは「退屈な日常なんて壊れてしまえばいい」のしっぺ返し。
けど、なんで今時高校生が主役なんだろう。出ているのはおっさん、おばはんばかりなのに。
高齢化した高校生ドラマ程キモイものはない。今時の高校生はあっけらかんとおっさん、おばはんしていてそちらの方がリアル怖いんだけど。
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.
ビフォア・シリーズのリチャード・リンクレイター監督が4人の俳優にひとつの家族を12年間演じさせ、撮り上げた作品。
男運が悪いシングルマザーの母と気ままに生きているような父の間を行き来する姉と弟。
喧嘩ばかりしていた二人が母と共にあちこち転々と移り住み、いろんな大人と出会い、だんだん少年から青年の顔つきに変わっていく。
9.11が起きて間もなくの時から今まで、使うデジタル機器もiMacがiPhoneに変わる。
そんな家族を通しての移り変わりを一番変化が顕著な子役を通して見せていく。これはもう賭だろうなと見ていて思う。
アドリブが多い子役の時期からストーリー性の高い青年になる。その移り変わりが映画を成り立たせている。
一瞬一瞬の積み重ね。子どもの成長ドラマに生きる重さを見せてくれる。
Powered by twilog.
2011年3月11日福島第一原子力発電所にて事故発生。翌12日機能停止、全燃料がメルトダウンに至ったとみられる。
その事故による警戒区域、数日で帰宅できるとペットや家畜を置いて我が家を離れた避難民。
しかし、その日から残されたペットや家畜の地獄は始まる。
一向に避難解除がなされず、ペットの避難も許されない中、日本政府は家畜の殺処分を命じ、ペット救援のボランティアの警戒区域立ち入りを禁じる。
警察の目をかいくぐり、放置ペットへ餌やりを続ける人々、殺処分から家畜を救おうとする人々。
「こいつらは被曝の生き証人」
空腹で小屋を食べて死んだ犬、共食いをせず寄り添って死んだ犬達、飼い主を求めて服の中で死んだ猫、助けを求めて床を掻きむしって死んだ猫、寂しさから電柵をも越えてくる牛、九死に一生を得た後に殺処分された母子の牛達 (岡山 正俊 氏より)
ここに取り残したらどうなるか判るはず。感性の欠如。
先進国の地獄絵に助け出す人々はこの国の酷さを嘆いている。
Powered by twilog.
ディズニー配給、スティーブン・スピルバーグが制作、ラッセ・ハルストレム監督作品はフランスの老舗レストランのマダムとインド人移民家族の料理屋の対決。
映画の世界でもシェアを伸ばしつつあるインド映画のテイストを欧米の才能によってどう観せてくれるかが楽しみだったけど、そこは人間ドラマを描かせたらピカイチのラッセ・ハルストレム。インドの良さとフランスの良さが競い合い、くだらない対抗心を払拭させて、他人種文化のあり方を見せてくれる。
インド移民の事の始まりを面白く見せてくれる始まりと田舎村でのインド対フランスまではこぢんまりした話で、その後の展開がちょっとオーバーかなと思いきや、また田舎村の小さな幸福に終わる話の流れはラッセ・ハルストレム風でもあり、インド映画風でもあり、フランス映画の古典でもある。
対立から和解に向かうプロセスが安易と云えば安易だけど、ごちゃごちゃした話にしないでストレートに見せる話はこれでいいのかも。欧州風印度映画、まずは満足。
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.
Powered by twilog.