話題作が多いこの頃、しばらくやっているだろう話題作は後回しとして、神山征二郎監督作品で東日本大震災の被災地の医師の物語である本作、まずは観ることに。
国立病院機構仙台医療センターの麻酔科医長・川村隆枝が自身の体験をつづった「心配ご無用 手術室には守護神がいる」が原作で、震災がフラッシュバックする医師たちの復興への貢献を描いた本作はドラマはベタな話だが、「津波さえなかったら」と悔やみ続ける被災地の人々の復興させていこうとする現実のドラマを感じさせる映画だった。
父を亡くした看護師。妹を亡くした自衛官。夫を亡くし、診療所の看護師として働く女。避難所で産気づき、駆けつけた医師。人の生き死にからの復興。
あの津波の場面が画面に映し出され、亡くなられた人達の健在だった時の写真が映し出される時、被災地の人達の思いが忍ばれ、何も知らない自分を知る。
避難所暮らしの被災者に支援を装う詐欺、あの津波の被災と向き合った医師たちの努力などまだまだ知らぬ被災の現実を知る一作。
0 件のコメント:
コメントを投稿