2014-12-23

バンクーバーの朝日 The Vancouver Asahi

日本から世界へ新天地を求めて、海を渡った日本人たち。その日本人たちが自分たちの生きがいとプライドをかけて挑んだ野球チーム。

日本が戦争の時代に向かった時、彼ら日系人たちに過酷な運命が訪れる。

結構正攻法で作られた本作は、切羽詰まった彼らの暮らしの中の生きがいを描いた分だけ、息苦しさから逃れようとした彼らの楽しみが共感できる。

「帰ったら移民の子と差別されるんだって。外人に差別されるのと日本人に差別されるのとどっちが辛いのかな」

仕事を失い、日本に帰らざる終えなくなったひとりがつぶやく一言に日本人の残酷さを感じる。

米国で白人による異民族に対する差別に対して抗議が広がる今日、多民族で生きるということを実在した野球チームの人達から知るのも今日的だろう。

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