2010-09-26

冷えと病気 Getting cold and sickness

連日続いた残暑が嘘のように、ここ一週間は底冷えの寒さが身に染みる。

「肝炎友の会」の会報が届き、「冷えと病気について」という一文になるほどと感心し、案外知らない身体の仕組みを改めて教わった。

半世紀前の日本人の平均体温は36.9度」と書き出しにあり、それに比べる今の日本人の平均体温が示されていないのが気になるけれども、この半世紀、日本人の生活は快適さを求め、冷蔵庫の普及、薄着の日常化などなど、身体を冷やすことが快適であるかのような環境を追い求めてきたけれども、「冷えと病気」の相関関係を考えると、身体の冷えから、肩凝り、便秘、関節痛、生理不順、頭痛、倦怠感等々が増えていく。「人間の身体の中では生命活動を維持するため、常に様々な酵素が活動している。」らしく、その酵素が活発に活動出来るのが、直腸温といわれる深部体温が約37、38度で、体温が一度下がると酵素の活動は50%に落ちるとされており、身体の新陳代謝の鈍化がメタボや様々な病態に関係するらしい。

蛋白質合成酵素が働かなければ、身体に必要な物質である脳伝達物質、セロトニン や各種のホルモンが作られなくなり、精神病やホルモン異常の発生が懸念されたり、遺伝子の修復酵素の働きが悪いとアルツハイマー病を誘発されかねない。」など、「身体の冷え」から来ると思われる事例が述べられている。

肝機能役割を担っている血液の浄化も、赤血球が酵素を局所に運び、白血球が免疫を高め、血小板損傷を修復し、血漿(けっしょう)が栄養分を局所に運び、老廃物を排せつ処理してくれる。「身体の冷え」は血液の循環も滞らせるから、代謝障害、免疫不全、損傷治癒不全などが起こりうる。

「身体の冷え」から来る諸問題は今話題の「健康増進」では何故か脚光を浴びないでいるけど、「健康増進」をアピールするならば、快適さを求める「身体の冷え」をもっと取り上げるべきなのではないか。そんな思いが募ってくる。

まずは自分の体調改善として、肩凝り、下痢、軟便などなど解消のため、身体を冷やさない配慮をいろいろ試してみようかと思うところ。

辛い思いをしたい人は「身体の冷え」の快適さを満喫すればいいだろうけど。

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