2010-09-10

トイレット toilet

「へえ、ウォシュレットって、メイド・イン・ジャパンなんだぁ」と教えてくれた映画「トイレット」

調べてみると、アメリカ医療器具として開発された物を一般向けに改良したもので、医療器具と一般商品の中間に位置する「共用品」の代表格のような製品がウォシュレット。

マイノリティにこだわる映画作家、荻上直子カナダを舞台に、性格がバラバラな三兄弟と日本人のお祖母ちゃんの交流を通し、好きなことをする素晴らしさをウィットを込めて描いている。

オタク長男は「オタクに同情は失礼だ」と言い切り、わがまま長女は「私はフェイク(見せかけ)じゃない」とやりたいことを模索する。パニック症候群引きこもりの次男はいつも家にいるお祖母ちゃんとの交流から少しずつ自信を取り戻していく。

「やりたいこと」を「やってもいいのか」と躊躇している人たちへ、もたいまさこの祖母ちゃんはエールを送る。

その祖母ちゃんが異国の土地で我慢していたのがトイレの便器。

荻上直子ともたいまさこの名コンビの健在ぶりを堪能しつつ、「やりたいこと」を「やってもいいのか」と躊躇し、神経衰弱になりかけている自分にエールを貰ったみたいで、「うん、頑張る」とエンドロールを眺めていた。

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