唐沢寿明主演の顔も名前も出ることのない俳優、スーツアクターの映画。予告を観た時、特に食指も沸かず観る気もなかったけど、ネットの評価を見ると評判がよいので観に行った。
スーツアクターと売れっ子アイドルの出逢いから始まる物語は映画、ドラマの裏方と呼ばれる世界の話を語り初め、この人達と協調していかなければ映画、ドラマは成り立たない事を描いていく。
スーツアクターの生活環境は平成の現代でありながら、そこかしこに昭和の臭いが出ている。それが何ともいえず、スーツアクターの生き様も自然なものに映し出す。
けど、やっぱりスーツアクターのアイドルはブルース・リーで、自分のしていることに誇りと責任を持つんだな。
後半のハリウッド映画への抜擢から始まる「リスクを背負ってヒーローになれ」の熱いドラマ、エンディングの吉川晃司の熱い歌。映画は熱くなりながらも、オープニングと同じ形で映画は終わる。
名も顔も知られることのないスーツアクターの物語らしい始まりと終わり。
リスクを恐れて、リスクマネージメントも考えることなく、ワーキングプアに生きる平成ボーイたちはこの平成時代の昭和映画をどう観るのだろう。かな。
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