身の回りのごたごたを振り返ったりすると、大事な事は伝わらないのだなとつくづく思う。
体裁作りにみんな夢中になり、事の成り立ちを見えなくする。
組織が小さければ、担う仕事の役割分担をちゃんと決めなければ、問題が露呈するけど、組織が大きくなれば、役割分担がエリア意識となって、問題を拡大させる。
役割分担の機能を理解していて、大事な事は伝わらないという認識があれば、それなりに対処出来るのに、自分のエリアから出ようとしないから、問題はこじれていく。
自分も従事員なのに、他のポストを批判はするけど、経営サイドに立とうともしないのは、都合のよい「愛国心」によく似ている。
世界の映画の巨匠たちが映画の原点に戻ろうと世界初の映画撮影用カメラ“シネマトグラフ”を使って製作されたオムニバス『リュミエールと仲間たち』にて、吉田喜重監督は「原爆の爆心地をリアルタイムには映し出せない」とマスメディアのおごりを啓発し、ヒュー・ハドソン監督は「今の広島」に原爆投下を報じるアメリカのラジオを被せて見せた。
大事な事を知るには一歩引いた価値観が必要であり、自分に埋没する事こそ、伝わらなくさせているのだろう。
ちょうど、人間にとって金銭感覚ほど難しいものはないのに、資本主義が揺るぎない社会であるように。
徒党組むのが勢力争いの元なのに、多数決が正しく、政党政治が正しいかのように。
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