2009-02-01

生き残るために To survive

経費縮小のために職場に査察が入るらしい。企業として如何に生き残るかの模索をしなければならない時代だからしかたのない事なのかも知れない。

査察に来る人は企業が生き残るために、というよりも、自分の居場所を死守するために、そこに生きる人の仕事ぶりを天秤ばかりにかけてくる。

人の眼に公正などあり得ないし、企業という集合体ではその立場によって、仕事の必然性は異なってくる。

査察を行わなければならない状況を生み出した元凶を探らずに、そこに生きる人の仕事をなくす。

企業が、国が確実に衰弱していっている。

昨夜、格差時代、高齢化時代にふたたび脚光浴びているという岡林信康さんのテレビ番組を観た。

「チューリップのアップリケ」「君に捧げるラヴソング」「風詩(かぜうた)」「虹の舟歌」皆、逆境の中、生きる人に歌われた歌たちだけど、この頃、僕が愛聴するのは岡林信康さんの家族を歌った歌たち。

アルバム「ベア・ナックル・ミュージック」の、余命宣告されたお父さんを見舞う家族を歌った「'84 冬」の中、まだ小さい我が子に「お父さんがいつかこんな風になった時、優しくしてくれるかい」と聴くと、我が子はそれに応えずに泣き出したと歌う。

衰弱する者たちの前で、自分の将来を思い描き、その命を託す者に問う時、その社会のぬくもり具合が見えてくる。

生き残るために、如何に人を活かすか考えなければ、生き残る事など出来ない。そんな風に思う。

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