2009-09-16

リモコン Remote control

仕事から帰宅し、居間に入ると母がテレビを見ていた。何げにテレビの上のJ:COMの受信機を見ると、久々に、メールランプがついている。母にランプをオフにする操作の説明も億劫で何も言わず、自分の部屋がある二階に上がった。

今朝、居間に降りると、いつものごとく、母が寝息をかいており、こちらも寝起きのコーヒーを飲もうとソファに腰掛けると、J:COMの受信機のメールランプが目にはいる。機械のリモコンは母の枕元。起こすのも悪いから、二階に取りつけてあるJ:COMの受信機のリモコンを取りに上がり、ソファーから画面を映さずの遠隔操作。

電源を入れ、メールボタンを押し、決定を二回押すことでランプは消える。

「お知らせ」したい事をメール通知する機能は確かに便利だけれど、使う側の高齢化による操作の困難さを情報提供側はどれだけ理解しているのだろうか?とこんな時、いつも思う。

テレビしか楽しみがない高齢者と余暇を十分に持てない中高年の世帯なんて、ざらにあるだろうに、システム機器は目新しい機能がさも便利かのように多機能化させ、それについていけない高齢者を不安にさせる。

J:COMの受信機なども使ってみると、アナログからデジタルへのチャンネル移行が盛んなこの頃、映らないチャンネルまでスキップせずに受信する仕様になっており、録画などでのトラブルも多い。

目新しい機能に振り回されるシステムエンジニアたちがいるのだろうと思うけど、その迷惑を一番被っているのは利用者。

リモコン操作の気軽さで、目新しい機能を社会に普及させる総務省は実態調査をしっかりすべきと思うのだけど、予算浪費国家の思考は社会の高齢化より、老化しているような気もしてくる。

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