2009-09-20

障害格差 Trouble difference

予告通り、交通費助成制度の見直し案(修正案)の説明会に行ってきました。

見直し修正案に対する質疑応答の中で、精神障害の方が程度2級で、入院している時に、フリーパスである福祉乗車証が交付され、退院し、程度3級と診断されて、交通事業者の助成もない共通ウィズユーカードを貰っても、年間48,000円、月4,000円の交通助成だけでは通院、就職活動もままならないという指摘をされていたけれど、市の福祉局担当は、当初の改正案で、程度による助成の割合を同等にするとした案に対し、「重度は移動困難」と指摘されたから修正案を出したと、云われるがままの福祉行政である事を弁明として使っていた。

問題の本質は、障害程度の格差と、精神障害に対し、運賃割引制度を適用させないで、正規運賃を取る交通事業者の問題なのに、それらをスルーしてしまっている。

そして、この手厚い助成がある重度障害と助成の恩恵をほとんど受けられない中度障害、単なるレッテル貼りにしかなっていない軽度障害の実態を把握出来ていない福祉行政って、何をやっているんだろうと思ってしまう。

予算減額を目標に作られた交通費助成案も結局のところ、煩雑な手間を必要とする通所交通費助成制度案が付け加えられ、無政策だった精神障害に対する助成も組み込み、わずかながらの増額で落ち着きそうだけど、昨今急増している精神障害者へのサポートを含めた福祉予算を枠内でやりきろうとするのはやはり無理を感じる。

就労困難と移動困難という二重障害を抱える重度障害と就労困難なために移動コストを必要とする中度障害の助成格差はそのまま、就労困難に結びついているだろう。

所得調査を踏まなければならない高所得者に対する交通費助成の問題は触れられないのもなんなのかなと思うけれども、程度認定の度に、助成が大きく変わる程度の狭間にいる人たちの不安をこれまた税金である高給取りの公務員は理解出来ないんだろうなぁ。

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