前作「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と似た作りながら、サスペンスがうまく生きたスティーブン・ダルドリー監督の新作。
オリンピックに沸くブラジル・リオデジャネイロ。利権にまつわる不正と汚職を暴こうとした者は捕まり、なぶり殺され、その証拠物件のあり場所を解く財布を拾ったスラム街の子供達は警察に暴行される。
スラム街の子供達が何故そこまで首を突っ込むのかとか、粗は気になるど、巨大な欲と巨大な良心がぶつかるところ、ブラジルで繰り広げられるサスペンス・アクションは面白い。
市長の汚職と警察やオリンピック、ワールドカップへの賄賂。スラム街の子供達を救おうとする小さな教会の牧師。構図は単純だからこそ、物語も単純に楽しめる。
全編に流れるブラジル音楽のパワフルさがスラム街の子供達とマッチしているのも心地よい。
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