2015-04-20

妻への家路 Coming Home

中国の巨匠チャン・イーモウと女優コン・リーが何年か振りにタッグを組んだドラマ。

文化大革命で西洋の思想に被れたとして右翼とレッテル貼られ、西域の収容所送りになっていた夫が解放され、帰宅すると妻は重い心理的な記憶障害を患い、夫の顔すら判らなくなっていた。

感傷的な描かれ方はなく、淡々と妻の記憶を呼び覚まそうと通う夫の姿を追うドラマは名作「かくも長き不在」を思い出す。

年を経ても美しいコン・リーが演じる妻は、傍に夫がいるのに収容所からの夫の帰りを迎えるために駅に通う姿はそれだけで美しく切なく、愛おしい。

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