日本映画にはおバカな話を一生懸命作る映画文化があり、馬鹿馬鹿しい話を真剣に演じる役者魂の歴史がある。
学生だった頃、僕もそんな馬鹿馬鹿しい日本映画が大好きで観に行ったもので、「珍遊記」の予告編を観た時、観たい!と思った。(笑)
西遊記の話をなぞるように、暴れん坊を戒め、お供に従えて旅をする。それを下ネタ満載の語り口で語られる話は中だるみはあるものの飽きずに観せる。
松山ケンイチの怪演は期待通りで、暴れん坊で投げやりで、全裸で走り回るやけくそ振りがやはりこの映画の最大の見せ場。
西遊記の序盤にあたる話で、まさか続編はないと思うけど、今年は馬鹿馬鹿しい日本映画が続々と公開されるようで、密かに楽しみにしている僕にはまずは満足の一作。
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