製作50周年を記念してのデジタルリマスター版とかで、この映画、初めて観たのは中学生の頃。名作リバイバルブームで、「禁じられた遊び」と同時上映だった記憶がある。
いくらませガキだった中学生の僕でもこの映画、理解出来るわけがないよな。そんな感想をまずは持った。
連れ合いを亡くし、子どもを寄宿舎に預ける男と女の物語は当時のフランスの風景と織りなすように描かれるラブストーリー。
映像の魔術師と云われたクロード・ルルーシュのテクニックはドキュメンタリーとドラマ、モノクロと色を抑えたカラー、被写体の周りを回るカメラなど確かに斬新だけど、今の過激な映像に比べればおとなしいもの。というか、被写体と向き合うという映像原点から考えれば、50年前の方が映画であったのだろう。
同時上映の8分間のドキュメント「ランデブー」も走る車を避ける被写体をしっかり捉えていた。
映画を見終えた若いカップルが「初めの方で眠たかった」と話していたけど、我々の映像感覚も大分変わってしまったのだろう。
過去を引きずる男と女は57歳の今だから理解出来るのかな?
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