予備知識何もないまま、評判がいいので観た映画。
原作は「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウの直木賞作品で、監督は「愛の渦」の三浦大輔。
佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という売れ子たちをキャスティングしており、どんな話だろうとみていくと、昨今の就活事情のお話で、就職に対するスタンスの違いが物語のメインテーマ。
ここで語られる台詞のどれもが刺激的で、就活ディスカッションしている裏で互いのSNSをのぞき合う今の若者気質が生々しい。
力を合わせているようで、闘争心むき出しの草食系が実は肉食だったような面白さ。
「原発でこの国にいつまで住めるのかなと思ったり」
ひとりのこの発言が案外若者の本心でそれでも生活しなきゃならないから仕事を探す。
「内定貰ったら自分が認められたようで嬉しい」
そういいつつ、社会を信じてはいない。そんな若者たちの居場所探しがなんかいい。
バイトの後輩で「とりあえず入っとけば安心でしょう」と就職を語る奴がいたのを思い出す。
今の大人社会は信用されていないんだよね。
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