人は死ぬ時、数倍の大きさになり、その存在意義を示し、死ぬとガルシア・マルケスの小説に書いてあった記憶がある。
先日の「幽霊バス」の謎は、教えて頂くところ、地下鉄駅で飛びこまれた方がおり、事故処理のため、不通区間の代替バスであったらしい。
この存在意義の大きさは何台ものバスを動かす程、大きなものだったのだろう。
季節は人事異動などで人が動く季節。「俺を忘れないでくれ!」「私を忘れないでくれ!」という数倍の大きさとなった行為も、慌ただしさの中にかき消され、翌日の新聞記事にもならなかったらしく、この世の居場所がなくなった方は語り継がれもしないようである。
人事異動の季節は仕事を終えた団塊の世代たちにとっては、居場所捜しの季節なのか、昼に入りに行ったスーパー銭湯は働き終えたのだろう団塊の世代の親父たちでごった返していた。
居場所がなくなった方の集まるところ、ここもまた「幽霊バス」(Ghost bath)なのかも知れない。
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