2010-04-19

身体の仕組み Mechanism of body

気候不順のお陰で、今日もお仕事。

先日、入会した肝炎友の会の広報誌に書かれてた話がなかなか面白く、ご紹介。

人の身体の臓器の役割で、肝臓は食道から胃、十二指腸、小腸、大腸という道筋から栄養を吸収した血管が、肝臓で栄養を役立つものに変えて、心臓を経由して、全身に栄養を行き渡らせるそうで、肝臓が悪くなると、柔らかな肝臓が傷だらけとなって硬くなる。これが肝硬変で、更に悪くなると肝機能が機能しなくなる肝不全となり、肝臓癌になるらしい。

肝臓癌になるのは大半がウイルス性肝炎で、近年メタボリックでなるケースも増えつつあるという。

傷が付き始め、硬くなり始めるのを肝炎といい、みぞおちの右下、肋骨の淵を手で押して、何か硬いものがあれば肝臓が悪くなっていると判るらしい。

肝機能が悪くなると、腸から吸収した栄養を含んだ血液が肝臓に行かずに、胃の裏側を逆流して、胃の横にある脾臓へ流れてしまう。

脾臓はマラソンなどすると脇腹が痛くなる事があるけれども、あれは足の方に血液が流れ、脾臓に血が行かなくなると痛くなる現象で、脾臓の役割は古い血液をフィルターする役目があるのだけれども、ここがパンクしてしまう。

肝臓で作られるよく知られたものに血小板があり、血小板が少なくなると怪我などした時、その傷口が治りにくくなったり、血が止まらなくなったりする。

肝臓の検査値としてよく知られたGOT(AST)、GPT(ALT)などはあくまでも結果値であって、肝臓の状態がよいか悪いかを判断する基準であって、治療が必要かどうかを見る値に過ぎない。

肝臓癌になる確率の高いウイルス性肝炎では、徐々に悪化していくのがC型肝炎で、B型肝炎は数値が安定したかと思うとまた高い値を示して、悪化していくという特徴があるという。

話はその治療法の話へと行くのだけれど、癌予知が可能なのは肝臓だけであり、その治療体制の確立の大切さがこの話の根底にある。

血液検査での肝炎ウイルスのチェックは希望者のみで、その検査は来年2011年3月31日まで、無料検診が出来るそうである。感染性が高く、治療可能なものの検査体制の不備が何故か医療先進国であるはずのこの国ではおざなりなままであるようだ。

今朝も吐く息が白く肌寒い春は続いている。

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