昨晩、NHK総合で、医療の国際化、医療ツーリズム(メディカル・ツーリズム)の特集が放送していて、その中で、国際化が進む医療整備の現状、日本で唯一、国際的医療認証を受けている千葉県の亀田病院の方が「日本の医療はガラパゴスになりかけている」というような事を語っておられたが、現在の日本が国際的な視点を失った「ガラパゴス」の例えは面白く思えた。
市場開放が最も遅れているのが、医療とされているけど、医療は市場論理で語っていいのかという議論が本題なのだけど、医療ツーリズムはこの番組で見る限りは裕福な人たちが国境を越えて、専門治療が受けられる環境と語られていたけど、医療技術の国際協力は日本が遅れていた訳ではなく、ベトナムの枯れ葉剤被害のベトちゃん、ドクちゃんやサハリンのコンスタンティンくんの治療や映画「風のかたち」で語られる小児ガンの治療法の確立など、国際的な医療技術の交流で日本はそれなりに貢献してきたはずである。
一般的に言われる小泉改革からの医療の崩壊は、後継者育成不備や無医村地域の拡大などから収益の上がる大都市圏に医療技術が集中する形となって現れたけど、この医療ツーリズムが更なる医療格差を作るのではないかという危惧が語られていたけど、国際的医療認証されている病院が日本でただ一つという現状は、医療危機というより、医療崩壊した日本の現実を語るべきなんじゃないかと思いもした。
日本の現状認識の「ガラパゴス」化が医療に限らず、あらゆる社会で起こっている。そんな気がしてくる。
先日、有給休暇で久々に日曜の街を歩いたけど、来客減少が深刻化しているうちの職場に比べると、大型家電店のにぎわいは健在と感じられたけど、それとて、10数年前のバブルの頃のうちの職場の来客数に比べると少なく感じられる。
日本という「ガラパゴス」の生き物たちは確実に減少しているのかも知れない。
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