色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず(いろは歌)
雨降り続きの一週間。だからというわけでもないけれど、バスに間に合い、座席に着き、大きく溜息をつくと、前の席の地肌が見える年配の小父さんの髪の毛がなびき、その小父さんがちょっと振り向いた。
「小父さん、ゴメン」と心で呟きながらも、顔はゆるんでしまう。明日は我が身だけども。
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