CDレンタルで、今では入手困難な高田渡のURC録音が聴けると知り、さっそく借りて、iPhoneに入れ、聴きながら街をブラブラしていた。
バスに乗り、「三億円強奪事件の唄」のスタジオ、ライブ、それぞれのテイクを聴いていると、窓の外に警察官たちがうろうろしているのが目に入った。
何かあったのかなと周りを見回すと、大学生らしき若者たちが30人ほど仮装をして、「こんな就活はもういらない」「青春を返せ」などのプラカードを持ち、デモ行進らしきものをやっていた。
帰宅後、テレビのニュースで知ったのだけど、この学生達、どんどん在学期間中に、就職活動が盛んになり、本来の学業やサークル活動をエンジョイするはずの学生生活がなくなってきている現状やそこで就職活動を怠ると「卒業=失業」になってしまう今の就職活動はおかしいと訴えているらしかった。
「三億円強奪事件」を通して、社会の仕組みを風刺する歌と相まって、40年前と今と何も変わってないんだろうなと思っていると、「自衛隊に入ろう」が流れ始めた。
今の就活のあり方に抗議する若者たちは、この歌をどう聴くのだろうか?
結局、日本のおじさん達は「自衛隊に入ろう」を「公務員になろう」にしてしまい、税金を食いつぶす事で、幸福を得たのだけれど、おじさんの僕は、彼らに付き合い、交通整理をする警察官ののどかな光景に「花と散った」親父未満を見たような気がする。
自衛隊に入ろう入ろう入ろう
自衛隊に入ればこの世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って花と散る
国税食いつぶすことがどんどん困難になる時代、国税食いつぶすのはやはり「自衛隊に入ろう」なのかも知れない。
歌の中での岡林信康のアジテーションに思わず大笑いしてしまった僕ですが。
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